何で『「Scheme入門」(湯浅太一 著:岩波書店 1991年)をGaucheで読む』のにTUTSchemeをインストールしなきゃならんのだ? と思われるかもしれませんが、第7章マクロをGaucheで実行しているとエラーを返されること多く、「これ、TUTSchemeならホンマにこういう結果になんの? ホンマに?」と、あまりに疑問に思い、とうとう、我がUbuntu14.04 32bitにTUTSchemeをインストールしてみました。
……これは、Ubuntu14.04にTUTSchemeをインストールを試みた男の記録である。(cv:田口トモロヲ)
ンカゼノナカンォスゥウウバルゥウウ。
まずはTUTSchemeのページ(サイトのダウンロードページ)へ行きます。URLは
http://www.spa.is.uec.ac.jp/~komiya/download/
です。
最初は
・UNIX/Cygwin版TUTSchemeとTUTScheme/Tk(ソース)
をダウンロードしまして
tus.tar.gz
を展開し、 cd で tus の中に入り、
TUTSchemeのコンパイルとインストール
ソースからコンパイル&インストールする場合
にある通り
make tus
(sudo) make install-tus
してみましたが失敗。そもそもmakeしたときに
collect2: error: ld returned 1 exit status
make[2]: *** [lib/raw_tus] エラー 1
make[2]: ディレクトリ `/home/ユーザー/tus/tus.i686-pc-linux-gnu' から出ます
make[1]: *** [make-tus] エラー 2
make[1]: ディレクトリ `/home/ユーザー/tus' から出ます
make: *** [tus] エラー 2
ってエラー出てたもんなー、そりゃそーだよなー。
そんなわけで
バイナリ版をインストールする場合
を試してみました。まずは
・Ubuntu 9.10版TUTScheme(バイナリ)
をクリックしてダウンロードします。すると
tus-ubuntu9.10.tar.gz
がダウンロードされますので、名前をtus.tar.gzにリネームして(しなくてもよいのかもしれませんが、とりあえず)展開せずに
/usr/local
に置きます。この時、GUIでは上手くできませんでした。ctrl+Hでやってみたんだけどなー。なのでコンソールで
sudo cp ./tus.tar.gz /usr/local
な風味で、お、置けばいいじゃないっ!///
さて無事に置けたら、
cd /usr/local
(sudo) tar zxf tus.tar.gz
とします。すると
tus (若しくは tus2)
と打ちますと TUTScheme が起動しましたよ。ちなみに未だに tus と tus2 の違いが分かってませんすみません。
これでコンソールでTUTSchemeが使えますが、やっぱりEmacsで使いたいじゃないですかー↑
なので、あやぴーさんのこのページの
;; emacsでGauche
以下をEmacsのinit.elにコピペしまして、
Gauche
gosh
を
TUTScheme
tus (/ tus2)
に書きかえ、キーバインドを変えると……やっほー!EmacsでTUTSchemeが動いた!
……ただし今、2016年8月今日現在、ctrl+c→shift+gをしてもGaucheじゃなくてTUTSchemeが起動しちゃうんですわ。うーん、キーバインドを
(define-key global-map
"\C-cJ" 'scheme-other-window)
と変えてみたんだけどなー。そしてctrl+c→shift+jでちゃんとTUTSchemeは起動するんだけどなー。
そんなわけでGaucheとTUTSchemeを使い分けるたびにinit.elを変えるという、七面倒なことをしてます!……誰だ? 今、「これだからにわかEmacserは」と言ったのは?
そんなこんなで、今私のOSには、二つのSchemeがインストールされてます。かっこいい!……ただし、アンインストールするときはどうすればいいんだろ? と、ちょっとだけ複雑な心内環境。