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音声アシスタントのAmazon AlexaとGoogle AssistantとLINE Clovaを比較した

Last updated at Posted at 2017-10-11

はじめに

先日、Amazon Echoの国内発売が年内と発表されました。

Amazon Newsroom - 「Alexa」と「Amazon Echo」が年内に日本に登場

また、LINE Clova waveの正式発売、Google Homeの国内発売も開始され、スマートスピーカー市場が活気づいてきています。

スマートスピーカー「Clova WAVE」、本日より正式発売 | LINE Corporation | ニュース

Google Home - スマート スピーカー&ホーム アシスタント - Google ストア

そこでGoogle HomeとLINE Clova waveが手元にあるので開発者視点で色々と調べて比較してみました。

各サービスの比較表

機能 Amazon Alexa Google Assistant LINE Clova
スマートスピーカー Echo dot
Echo show
...etc
Google Home
Google Home Mini
...etc
LINE Clova WAVE
LINE FACE
...etc
日本語対応
国内発売
サードパーティー開発 ☓(2018年提供予定)
サードパーティー収益 -
2017/10/08現在

まずは開発者として気になる所は、日本語対応とサードパーティーへのSDKの提供です。

Clovaはスマートスピーカーの国内発売、日本語対応ともに一番はやいのですが、残念ながらサードパーティーの開発はまだ出来ません。
一方でAmazon Alexaは早い段階でサードパーティーの開発を開放しており、既にかなりの数のスキル(スマホで言う所のアプリ)が存在しています。
AmazonのEcho dotも招待制で発売が開始されました。現時点で日本語対応で開発が行えるスピーカーはAmazonとGoogleのみです。

Amazon Alexa

サードパーティー開発

Alexa developer

Alexaは早い時期から開発者向けにSDKを提供しています。その為、音声アシスタントに必要な外部サービスとの連携やSlotsによる言葉のゆらぎなどもサポートしていて開発が始めやすい印象です。
また、ソフトウェア開発用のSDKだけではなく、ハードウェア開発用のSDK(AVS)も提供されているようです。
ハードウェアについては無知なんですが、AVSのお陰でハードウェアへのAlexaの組み込みが容易にできそうです。
Alexa対応の車など多くのハードウェアが存在しているのはこのあたりの充実度が影響しているのかもしれません。

サードパーティー収益

https://developer.amazon.com/ja/alexa-skills-kit/rewards

開発したスキルをユーザーに提供することで直接的な収益を得ることはまだ出来ないようです。
ただ、上記ページに書いているように、沢山のユーザーに利用されているスキルには何かしらの報酬が支払われるようです。
スキルごとに個別の収益などがあげられる様になると、App Storeの用に多種多様なスキルが生まれてくるので面白くなりそうです。

音声の認識精度

こちらもスムーズな認識ですね。
ただ少し最初の方の発話が日本語として不自然ですね。

音楽の再生

音質的には少し軽い印象です。
Amazon Musicと連携しているのでAmazon Primeユーザーは気軽に音楽が聴けて良いですね。

その他

ロボットスタート株式会社 robot start inc. - Tech. Links / Amazon Echo Alexa Skills

Alexaの事について調べていると、色々な情報が集められているページを見つけました。
そして、僕のQiita記事もリンクしていただいていました。ありがとうございます。

Google Assistant

サードパーティー開発

Google Assistant SDK  |  Google Developers

Google AssistantもSDKが提供されていて、サードパーティーの開発にも対応している様です。
詳細についてはまだ試せていないので不明点も多いけど、リファレンスをざっくり見た印象はAlexaに比べると出来ることはまだ多くないのかな?
また調査したら追記します。

サードパーティー収益

Google Assistant will make money from e-commerce - Recode

実験的に収益の支払い方法を模索している様子。
Google Adsenseの様な広告収益モデルを持ち込んでくると面白くなりそうな予感はしますね。

音声の認識精度

自然な話しかけでも誤認識することもなくスムーズな印象です。
また、話しかけた後にちゃんと音声でレスポンスが返ってくるのも分かりやすい。レスポンスの発声も自然ですね。さすがGoogle。

音楽の再生

Audioマニアではないので、音質的にはまったくもって問題なし。
Spotifyと連携しているのですが、このあたりもAPIで弄られるようになると面白そう。例えばGoogle wareで脈拍とって同じBPMの音楽流して段々盛り上げるとかできそうです。

LINE Clova

LINE連携

国内のコミュニケーションツールとして圧倒的なシェアを誇るLINEとの連携は便利です。
事前の設定は必要だけど、LINEのメッセージ送信、受信したメッセージの読み上げにも対応していてとても便利です。

現在のLINE連携の仕組みは「自分 <=> wave <=> 友人」とwaveを経由したやり取りになるため、送る相手にWaveを許可してもらう必要があります。また自分が話しかけた言葉や友人がwaveに送ったメッセージを後からテキストとして確認する方法はなさそうです。

音声の認識精度

Google Homeに比べると指向性が強いのかClova waveに向かって話しかけないと起動しません。レスポンスの発声はこちらも自然ですね。
最初の頃は発声してからレスポンスが返ってくるまでもう少し時間がかかっていたんですが、今は気にならない位のスピードになっています。
継続的にチューニングされているんでしょうね。

音楽の再生

こちらも音質的にはまったくもって問題なし。
こちらはLINE Musicとの連携になります。

その他

音声アシスタントのスマートスピーカーには必ず起動するためのキーワードが存在する。

Amazon Alexa「アレクサ」
Google Home「ねぇ、グーグル」
LINE Clova wave「クローバー」

この起動キーワードによってスマートスピーカーは次の指示待ちの状態になる。
しかしClovaは話しかけていない時(家族と会話をしているとき)でも起動することがありました。
例えば隣の部屋にいてWaveの周りには誰もいないのに突然「お役に立てそうにありません」と反応してました。(。。。コワイですクローバーさん)

まとめ

紹介したものはスマートスピーカーが発売されているものを前提として比較してみました
ただ、AppleもHomePodにSiriを搭載してくるようですし、今後スマートスピーカーが一家に一台浸透して、色々な物が音声によって支持できるようになると面白そうですね。

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