ZIO Schema: 1つのスキーマ定義でJSONとAvro形式を切り替える

はじめに

ZIO Schemaを使用すると、一度データ構造をSchemaとして定義するだけで、
JSONやバイナリ形式など、データを様々な形式へ変換することができます。

本記事では、ZIO Schemaを用いて、ケースクラスをJSONとAvroバイナリ形式に変換する例を紹介します。

サンプルコード解説

import zio.{Console, ZIO, ZIOAppArgs, ZIOAppDefault}
import zio.json.*
import zio.schema.*
import zio.schema.codec.{AvroCodec, BinaryCodec, JsonCodec}

object Main extends ZIOAppDefault {
  case class Person(name: String, age: Int)

  implicit val schema: Schema[Person] = DeriveSchema.gen[Person] // (1)
  implicit val jsonCodec: JsonCodec[Person] = JsonCodec.jsonCodec(schema) // (2)
  implicit val binaryCodec: BinaryCodec[Person] = AvroCodec.schemaBasedBinaryCodec(schema) // (3)

  val person = Person("John Doe", 30)
  override def run: ZIO[ZIOAppArgs, Any, Unit] = Console.printLine(
    (
      person.toJson, // (4)
      binaryCodec.encode(person) // (5)
    )
  )
}

1. DeriveSchema.gen[Person]で、ケースクラスPersonのスキーマを自動生成します。
2. JsonCodec.jsonCodec(schema)で、スキーマからJSONコーデックを自動生成します。
3. AvroCodec.schemaBasedBinaryCodec(schema)で、スキーマからAvroバイナリコーデックを自動生成します。
4. toJsonメソッドで、PersonオブジェクトをJSON文字列に変換します。
5. binaryCodec.encodeメソッドで、PersonオブジェクトをAvroバイナリ形式に変換します。

実行結果

このコードを実行すると、以下のような結果が得られます。

({"name":"John Doe","age":30},Chunk(16,74,111,104,110,32,68,111,101,60))

1つ目の要素はJSON形式、2つ目の要素はAvroバイナリ形式で表現されたPersonオブジェクトです。

まとめ

ZIO Schemaを使用することで、一度スキーマを定義するだけで、JSONやAvroバイナリ形式など、様々な形式へのデータ変換を簡単に行うことができます。
異なるデータ形式への変換が必要な場面で、ZIO Schemaが活用できそうですね。