概要
- Cursor などの AI エディタは、サブスク契約をしなくても、APIキーを利用した従量課金の AI 利用が可能
- API キーの利用ができる故に、Cursor が用意していない AI モデルも個別に追加・利用が可能だった
- VS Code は API キーを利用した従量課金の利用ができず、サブスク契約のみだった
- サブスクしかないため、Copilot 側が用意した固定のモデル一覧から選ぶことしかできなかった
- VS Code(Visual Studio Code)は v1.99 のリリースで、Bring Your Own Key (BYOK) 対応によって、「APIキーの登録・従量課金制による利用」と「AI モデルの指定追加」が可能となった
結論
執筆現在は、Copilot の従量課金利用の方が、Cursor の従量課金よりも出来ることが多いです(後述)
前提
- 筆者は、本記事の記載時点では Copilot の 無料プラン を利用しています
- OpenAI や Anthropic 等 の API キーは事前に発行しておくこと(ここでは説明しません)
手順
Copilot サインイン
Copilot が無料プランの場合でも、AI を使うならサインインをしておく必要がある。
VS Code の右下の Copilot アイコンから、サインイン(ログイン)をしておく。
APIキー設定・AI モデル選択
右側の AI チャットウィンドウを展開し、会話欄のモデル選択プルダウンをクリック
「Manage Models...」(AI モデル管理)を選択する
表示されたプロバイダの中から、APIキーを使用する対象を選択(クリック)する。
※ 今回は Anthropic を選択
事前に準備した API キー を入力し、Enter キーを押す
自動で表示されるものから導入するモデルを選択し、「OK」 をクリックすると確定。
※ 最新モデルなどを自分で指定する場合は 「+ Add custom model...」 を選ぶ
成功すると、右下に下図のような通知が表示される(表示されたら消してもよい)
右下の AI モデル一覧を確認して、選択したモデルが追加されていれば利用可能となる。
※ 今回は claude-3-7-sonnet-20250219
を追加した
動作確認
チャットに「質問する」で導入したモデルが動いた!
これで、Copilot 無料プランのままでも、サブスクなしで VS Code で AI コーディングできる👏✨
おすすめの使い方
そもそも、AI チャットに質問する時に、音声で話しかけて質問できるのが大変便利。
デフォルトは英語設定なので、日本語にする必要がある。
API 従量課金のおかげで、会話しながらコーディングが捗る。
登録内容や導入モデルを変える場合は?
上記の API キー登録・モデル選択を上から再度やり直すと、API キーを変更したり、一覧に表示する AI モデルを選び直したりすることができる。
Copilot は、従量課金で AI エージェントも Edits も動かせる
最初の「結論」にもあるように、執筆現在では、Cursor よりも出来ることの幅広さ・柔軟性は VS Code の方が広くなった印象。
VS Code の方が、実質デフォルトで AI チャット入力の 音声入力 にも対応しており(使用時に拡張機能 VS Code Speech
を自動で入れてくれる)、MCP サーバの追加等 も扱いやすい。
Agent mode が動く!
まず、Cursor はサブスク契約をせずに API 従量課金だと、エージェントモード や ファイルへの編集適用機能 が使えない(Ask/質問 しか使えない)
しかし、VS Code では、API 従量課金でもエージェントが使用できる!
👇 実際に作られた簡単な LP(しかも、画像は素材サイト "Unsplash" から勝手に用意してくれた)
Cursor でたま〜にエージェントとか編集適用を使いたいシーンがあって、それができなかったので微妙に不満だったが、VS Codeができるなら大満足🐷
Edits (Edit files) も動く!
エージェントモードだけでなく、編集機能も動く。
これも Cursor では API キー利用だと動かなかった。
使い過ぎに注意
ただし、従量課金制(=どんどんクレジット消費する)なので、エージェントモードの様な使い方をする場合は、使い過ぎに要注意
※ Cline みたいなものを動かしたら 課金死 するかもしれません🥶
まとめ
VS Code でも API キー利用による従量課金制の AI コーディングが可能となり、サブスクで利用しない時もお金を垂れ流すのが嫌な場合は、API キーでピンポイントに利用して費用を抑えることができる様になった。
たくさん API を叩いてクレジットを消化するのが不安ならば、一時的にサブスクを利用することも有用で、この Copilot はサブスク費用も安い。