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JP1/AJS3(v13)Manager&View構築手順

Last updated at Posted at 2024-04-06

はじめに

最近JP1/AJS3(v13)を構築する機会があったので、構築手順を簡単にまとめてみました。
※本記事では動作確認のための最低限の設定しか行っていません。詳しい構築手順や設定方法は公式ドキュメントをご参照ください。

前提

  • 検証用のため製品版ではなく評価版を利用する
  • Amazon EC2で同じVPCにサーバ2台を構築する(構築手順は割愛)
  • ネットワークやセキュリティグループのルール設定を適切に行う(設定手順は割愛)
  • スーパーユーザー権限を所有するOSユーザー(root)で作業を行う

動作環境

  • JP1/AJS3バージョン
    • v13(評価版)
  • マネージャーホスト
    • os: Red Hat Enterprise Linux 9
    • ami: ami-0014871499315f25a(64 ビット (x86))
  • Viewホスト
    • os: Microsoft Windows Server 2016 Base
    • ami: ami-0f09363f613061e8c (64 ビット (x86))

JP1インストーラのダウンロード

下記URLからv13評価版をダウンロードします。(ダウンロードするには個人情報等を記載する必要があります)
https://www.hitachi.co.jp/Prod/comp/soft1/jp1/evaluate/jp1/index.html#v13_010
image.png

下記インストーラをダウンロードします。

  • ジョブ管理/ジョブスケジューラー(Linux)ダウンロード
    image.png

マネージャーホスト,エージェントホスト,JP1/AJS3 - Viewホスト,およびWeb ConsoleサーバのOSの言語設定が,JP1/AJS3で使用する言語と同じである必要があります。

言語設定が誤っている場合、文字化けが発生したり、定義データが書き換わってしまったりすることがあるようですが、今回はすべて英語環境(en_US.UTF-8)を使うので、localeなどは変更しないことにします。

JP1/Baseのインストール

まず、マネージャーホストに前提製品となるJP1/Baseをインストールします。

事前に必要なパッケージをインストールします。

yum install zip net-tools sysstat libnsl libnsl.i686 glibc.i686 libstdc++.i686 

インストーラをLinuxサーバに配置して、解凍します。

unzip JP1AJS_1300L01.zip

isoファイルを/mediaにマウントします。

mount -t iso9660 JP1AJS_1300L01_P1.iso /media

インストーラを起動します。

/media/x64lin/setup /media/

「I」を入力します。
image.png

「JP1/Base」を選択して、「I」を入力します。
image.png

ウィザードに従ってインストールを進めます。

インストール中にターミナルウィンドウのサイズを変更するとインストールが失敗してしまいますので、変更しないようにしましょう。

インストール完了後、インストーラの初期画面で「L」を入力すると、インストール済みのソフトウェアを確認することができます。
image.png

JP1/Baseを新規にインストールするとJP1ユーザーやユーザーマッピングなどが自動で初期設定されます。詳しく公式ドキュメントをご参照ください。
https://itpfdoc.hitachi.co.jp/manuals/3021/30213L4100/AJSZ0038.HTM

今回は初期設定のままで動かします。

JP1/AJS3 - Managerのインストール

上記「JP1/Base」のインストール手順を参考にJP1/AJS3 - Managerをインストールします。

JP1/Baseの起動

システムの起動/停止時にJP1/Baseが自動で起動/停止するように、JP1/Baseの自動起動/停止スクリプトを作成します。

cd /etc/opt/jp1base
cp -p jbs_start.model jbs_start
cp -p jbs_stop.model jbs_stop

以下コマンドでJP1/Baseを起動します。

/etc/opt/jp1base/jbs_start

サービスの状態を確認します。

/opt/jp1base/bin/jbs_spmd_status
KAVB3690-I Processing to report the status of JP1_BASE has started.
Display the running processes
process name  process ID
     jbscomd       1239
    jbsroute       1240
      jcocmd       1241
jbssessionmgr       1242
   jbsplugin       1243
      jbshcd       1244
  jbshchostd       1245
   jbssrvmgr       1282
    jbslcact       1283
KAVB3691-I All the processes have started.

JP1/AJS3 - Managerの起動

システムの起動時にJP1/AJS3 - Managerが自動で起動するように、JP1/AJS3 - Managerの自動起動スクリプトを設定します。
viなどのテキストエディターで「/etc/opt/jp1ajs2/jajs_start」を開き、「/opt/jp1ajs2/bin/jajs_spmd」が記載されている行の先頭の「: # 」を削除します。

  • 変更前
    : # /opt/jp1ajs2/bin/jajs_spmd >/dev/null 2>/dev/null
    
  • 変更後
    /opt/jp1ajs2/bin/jajs_spmd >/dev/null 2>/dev/null
    

image.png

以下コマンドでJP1/AJS3 - Managerを起動します。

/etc/opt/jp1ajs2/jajs_start

サービスの状態を確認します。

/opt/jp1ajs2/bin/jajs_status
KAVS0829-I Reporting the effective information of JP1/AJS has started.
<Logical host basis information>
Logical host                            JP1_DEFAULT
  Status                                active
  Start time                            Apr 06 2024 07:27
  DB construction                       standard
  Scheduler log file in use             /var/opt/jp1ajs2/log/ajs-host-log1.log
  Alternate scheduler log file          /var/opt/jp1ajs2/log/ajs-host-log2.log

<Logical host service information>
DB service count                        1
DB service                              _JF0
  Status                                active
  Start time                            Apr 06 2024 07:26
  restart count                         0
Host service
  Status                                active
  Start time                            Apr 06 2024 07:26
  restart count                         0
Agent service
  Status                                active
  Start time                            Apr 06 2024 07:27
  restart count                         0
Scheduler service count                 1
Scheduler service                       AJSROOT1
  Status                                active
  Start time                            Apr 06 2024 07:27
  restart count                         0
  EmbedDB setup ID                      _JF0
KAVS0830-I Reporting the effective information of JP1/AJS has terminated.

JP1/AJS3 - Viewのインストール

インストーラ(JP1AJS_1300L01.zip)をWindowsサーバに配置して、解凍します。
「JP1AJS_1300L01_P2.iso」をマウントします。(ダブルクリックすればマウントされます)
スクリーンショット 2024-04-06 132027.png

「HCD_INST.EXE」を起動します。
スクリーンショット 2024-04-06 132034.png

JP1/AJS3 - Viewを選択して、「インストール」をクリックします。
スクリーンショット 2024-04-06 132047.png

インストールが完了したら、「Job Management System」を起動します。
スクリーンショット 2024-04-06 124333.png

JP1ユーザー名&パスワード、ホストを入力してログインします。

初期設定のままのため、下記ユーザー&パスワードになります。
ユーザー:jp1admin
パスワード:jp1admin

ホストはJP1/AJS3 - ManagerサーバのIPアドレスを指定します。(セキュリティグループの穴あけが必要です、デフォルトではTCPの20244番ポートが使われます)
スクリーンショット 2024-04-06 124404.png

スクリーンショット 2024-04-06 125122.png

参考URL

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