この記事では PPA リポジトリを利用していますが、2024/03/20 現在、リポジトリを追加しなくても Vim 9.0 がインストールできることを確認しています。次で十分である可能性があります。
sudo apt install vim vim-gtk
クリップボードなどの関係でx11-apps
やx11-utils
などの X11 関連のインストールが必要かもしれませんが、少なくとも、ppa:jonathonf/vim
を利用する必要はなくなっているようです。利用しても、sudo apt update
を実行する時に警告が出ます。
個人の備忘録です。
WSL の Ubuntu で Vim の バージョンを 9.0 にします。
ついでに clipboard を Windows と連携して利用できるようにします。
Vim 9.0 のインストール方法
まず本題です。PPA リポジトリを追加すれば良いらしいです。1
WSL の Ubuntu のターミナルを起動して、次を実行します。
sudo add-apt-repository ppa:jonathonf/vim
すると、
Press [ENTER] to continue or Ctrl-c to cancel.
と言われるので、エンターを入力します。これで追加は完了です。
あとは、アップグレードすれば Vim のバージョンが 9.0 になります。
続いて次を実行します。
sudo apt upgrade
すると、
Do you want to continue? [Y/n]
と聞かれるので、良ければ y
を入力します。
意外と簡単でした。
Vim の clipboard について
ここからは、Vim 8.2 でも 9.0 でも同じなのですが、Windowsのクリップボードとの連携についてです。詳しくは、wsl vim などで調べると記事が出てきますので参照してください。2
クリップボード連携のために、WSL の Ubuntu に X11 を入れる方法があるようです。3
以下で、インストールします。4
sudo apt install x11-apps
例の如く yes or no を聞かれるので y
を入力します。
あとは、次のようにvim-gtk
をインストールすれば、
+clipboard
となってクリップボードが使えるようになります。
sudo apt install vim-gtk
環境情報と最終結果
最後に、元の Vim と導入後の結果について記録しておきます。
最初の Vim のバージョンは以下の通りです。
user@HOST:~$ vim --version | head -5
VIM - Vi IMproved 8.2 (2019 Dec 12, compiled Apr 18 2023 11:40:57)
Included patches: 1-3995, 4563, 4646, 4774, 4895, 4899, 4901, 4919
Modified by team+vim@tracker.debian.org
Compiled by team+vim@tracker.debian.org
Huge version without GUI. Features included (+) or not (-):
Vim 9.0 導入後は次のようになりました。
user@HOST:~$ vim --version | head -5
VIM - Vi IMproved 9.0 (2022 Jun 28, compiled May 10 2022 08:40:37)
Included patches: 1-749
Modified by team+vim@tracker.debian.org
Compiled by team+vim@tracker.debian.org
Huge version with GTK3 GUI. Features included (+) or not (-):
以上です。
参考サイト
-
Vim -- Ubunt の vim を 8.1 から 9.0 に上げる および How to Install Latest Vim 9.0 on Ubuntu Based Linux Distributions を主に参考にしました。 ↩
-
WSL上のLinuxで動かしているVimとクリップボードを連携させる でクリップボード連携について説明されています。 ↩
-
Windows Subsystem Linux - Make VIM use the clipboard? の MAY 2023 SOLUTION というのを参考にしました。 ↩
-
Run Linux GUI apps on the Windows Subsystem for Linux にてX11の導入方法を参照しました。 ↩