はじめに
Oracle Analytics Cloud Classic: セマンティックモデラーというブラウザでデータモデルを作成、編集する機能についてみてみます。Data VisualizationやAnswersでレポート作成する際に、作成済のデータセットか、サブジェクト領域を選びます。
・データセット
主にData Visualizationで利用します。Answersでも利用できます。
WebベースのDataset Editorで簡単に作成、編集することができます。
・サブジェクト領域(サブジェクトエリア)
主にAnswersで利用します。Data Visualizationでも利用できます。
Model Administration Toolをつかって管理、編集します。1インスタンスにつき 1つのRPDリポジトリファイルがあり、RPDリポジトリファイルに、目的別のサブジェクト領域を追加していきます。
図は、SHというデータベースユーザーが持つCHANNELS、CUSTOMERS、PRODUCTS、SALES、TIMESといったデータベースの表をSHというサブジェクト領域に変換しているイメージです。英語表記を日本語名に変換しています。
データセットとサブジェクト領域は混在できます。
管理されたセマンティックモデルとしてサブジェクト領域を利用し、セルフサービスで自由に簡単にデータモデルを作成する際にデータセットを利用するといった組み合わせで利用するというイメージです。
データセット、サブジェクト領域を作成、編集ための4つめのツール
Oracle Analytics Cloudには、データモデルを作成する用途で3つありました。4つめが、セマンティックモデラーです
・1つめは、Dataset Editorです、DataVisualizationを使うとき、まずデータセットを作成しますがそのときに使用するものです。
・2つめは、Model Administration Toolです。Oracle Analytics Client ToolsをPCにインストールして、RPDリポジトリというセマンティックモデルを編集し、サブジェクト領域(サブジェクトエリア)を作成します。
・3つめは、Data Modelerです。こちらは、Model Administration Toolと同じで、サブジェクト領域(サブジェクトエリア)を作成しますが、簡易版の位置づけです。Model Administration Toolを利用してRPDファイルを編集した後は、使用不可となります。
・4つめが、セマンティックモデラーです。プレビュー版としてリリースしています。ベータ版の位置づけですが、Model Administration ToolのWebベースのツールとしてプレビュー版のリリースがされました。こちらについてみてみたいと思います。RPDリポジトリを定義していない新規のOACインスタンスを使用します。
記事記載時のOAC ver:Jan 2023 Update
セマンティックモデラー機能をONにする。
まず、セマンティックモデラー機能をONにします。
コンソールのシステム設定を開きます。左上のメニューバーアイコンをクリックします。コンソールをクリックします。コンソール画面で右端スクロールバーを下に移動し、システム設定をクリックします。
プレビューをクリックし、"Preview Semantic Modeler"をONにします。ツマミを右に移動します。
セマンティックモデラーを起動する
ホーム画面で、右上の作成ボタンをクリックします。下部に"セマンティック・モデル"が追加されていますので、クリックします。表示されない場合は、ブラウザのキャッシュをクリアしてブラウザの再読み込みをします。
サブジェクト領域は、接続、物理レイヤー、論理レイヤー、プレゼンテーションレイヤーという流れで作成していきます。
以上