はじめに
PCにOAC Client Toolsをインストールすると、カタログ・マネージャ・コマンドライン・インターフェース、Catalog Manager CLIが使えます。Catalog Manager CLIを使うと、以下のようなことができます。Catalog Manager CLIを使ってみます
サポートされるコマンドのリスト:-
コマンド | 説明 |
---|---|
createFolder | カタログにフォルダを作成 |
delete | 指定したパスをカタログから削除 |
rename | カタログの項目名の変更 |
report | カタログ・コンテンツに関するレポートの生成 |
replace | カタログ・コンテンツの検索と置換 |
localize | カタログ・コンテンツのローカリゼーションの有効化 |
archive | カタログのサブセットのアーカイブを作成 |
unarchive | アーカイブをカタログに抽出 |
setItemProperties | Webカタログのオブジェクトのプロパティを設定します |
upgradeCatalog | カタログを11g (11.1.1.7.0)以降のバージョンから最新バージョンにアップグレードします。 |
renameAccounts | カタログのユーザー/グループ/アプリケーション・ロールの名前の変更 |
forgetAccounts | カタログからユーザー/グループ/アプリケーション・ロールを除去 |
setOwnership | Webカタログのオブジェクトの所有権プロパティを設定します |
setItemPermissions | WebカタログのオブジェクトのACLで権限エントリを追加/変更/削除します |
記事記載時のOAC ver:May 2025 Update
前提
OAC Client Toolsがインストール済
reportコマンド実行時のエラーの対応の実施
はじめてCatalog Manager CLIを使う前に、reportコマンド実行時のエラーの対応を実施します
OAC Client Toolsをインストールしたディレクトリの下記フォルダに移動します
<OAC Client Toolsのインストールディレクトリ>\bi\bifoundation\web\catalogmanager
runcatinternal.cmd を複製します。runcatinternal.cmd をメモ帳で開きます
jvmBasicArgsの変数に、-Duser.language=enを追加します。保存します。
Catalog Manager CLIの起動
スタートメニューから、"すべて"のアプリを開き、Oracle Analytics Client Toolsから、Catalog Manager CLIをクリックします。
コマンドプロンプトが起動します。Catalog Manager CLIが実行できるように各種環境変数がセットされます。
jvmBasicArgsの変数を確認します。set jvmBasicArgs を実行し、-Duser.language=enがセットされていることを確認します。
Catalog Manager CLIを使ってみる
資格証明、credentialsファイルの作成
PC上で、OACに接続するためのユーザー、パスワードをセットするファイルを作成しておきます。本記事では、c:\workの下に以下のoaccred.txtファイルを作成しています。
login=<OAC User>
pwd=<OAC Userのパスワード>
OACの接続用URLをメモしておきます。URI部分は/analytics-ws/saw.dllです
https://<OACインスタンス>/analytics-ws/saw.dll
ためしに、Webカタログの/Sharedフォルダ以下をアーカイブしてみます。
runcat.cmd -cmd archive -online "https://<OAC URL>/analytics-ws/saw.dll" -credentials "C:/work/oaccred.txt" -folder "/shared" -forceOutputFile "C:/work/archive_file"
実行イメージ。Return Status が 正常終了 0 で返ってきていることを確認します。
まとめ
PCにOAC Client Toolsをインストールすると、カタログ・マネージャ・コマンドライン・インターフェース、Catalog Manager CLIが使えます
Catalog Manager CLIを使うと分析やダッシュボード、ワークブック、フォルダなどのWebカタログのオブジェクトに対しての操作がPCからのコマンドラインで、例えばバッチ操作ができます。
以上