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Oracle Analytics Cloud:新・利用状況を把握する ~準備:セマンティック・モデラーのみで設定する(Semantic Modeler)~

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はじめに

Oracle Analytics Cloud(OAC)は、データベースを検索した結果を可視化したりレポート作成したりするためのツールです。OACにはUsage Trackingという機能が備わっており、ユーザの利用状況を確認するための情報を取得し、データベースのテーブルに蓄積することができます。
Usage Trackingは初期状態では未設定となっています。Sep 2023 Updateで、Client ToolsのModel Administration Toolを使用せずに、セマンティック・モデラーのみで設定ができるようになりました。本記事では、セマンティックモデラー(Semantic Modeler)のみを利用して設定する方法について記載してみます。

記載時のOACバージョン:OAC 2024 May版

前提

セマンティック・モデラーを使ったことがある。
セマンティック・モデラーで接続、物理レイヤー、論理レイヤー、プレゼンテーションレイヤーを作成したことがある。
データ保管先のAutonomous Data Warehouse(ADW)が構築されている
Autonomous Data Warehouse(ADW)でデータアクションを使ったことがある
Autonomous Data Warehouse(ADW)に接続するためのウォレットファイル "Wallet_,.zip"をダウンロードしてPCに保存している。

利用状況のデータを格納する先のDBユーザーの作成

ADWにDBユーザーを作成します。本記事では"UT_Schema"というDBユーザーを作成します。
ADWにクラウドの管理コンソールから、ADWにアクセスします。
データベース・アクションをクリックし、メニューからデータべース・ユーザーをクリックします
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ユーザーの作成をクリックします。
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ユーザー名、パスワード、パスワードの確認をセットします。表領域の割当て制限はUNLIMITEDに設定します。
本記事では、ユーザー名"UT_Schema"としてます
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付与されたロールのタブをクリックし、DWROLEの付与済のチェックボックスをクリックし、チェックを入れます。
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下部までスクロールダウンし、ユーザーの作成をクリックします。
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接続の作成

※作業前にコンソール - スナップショットでバックアップを取得しておきます。
OACにOAC管理者権限をもつユーザーでアクセスします。セマンティック・モデルを開きます。
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イメージは、既にセマンティック・モデルを作成している場合のものです。例えば作成したてのインスタンスでセマンティック・モデルがない場合は、新規にセマンティックモデルを作成します。

接続タブをクリックします。"+"アイコンをクリックし、接続の作成をクリックします。
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Autonomous Data Warehouseをクリックします。
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接続名を入力、ウォレットファイルをセットし、ADWに作成した利用状況を格納するDBユーザーのユーザー名、パスワードを入力します。セマンティック・モデルで接続を使用する際に必要な、システム接続のチェックボックスをクリックし、チェックを入れます。保存をクリックします。
本記事では、接続名"myadw2ut"としてます
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物理レイヤーの設定

左部上の物理レイヤータブをクリックします。右上部の新規をクリックし、データベースをクリックします。
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任意の名前を入力します。OKをクリックします。
本記事では、物理レイヤーのデータベース名"UsageTracking"としています
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左部に作成したデータベースが表示されるのでクリックします。右部で接続プールタブをクリックします。"+"アイコンをクリックします。
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接続プールが作成されます。任意の名前を変更します。"詳細ビュー"のアイコンをクリックします
本記事では、接続プールの名前を"UTConnectionPool"としています
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接続で、作成した接続"myadw2ut"が選択します。"完全修飾名が必要"のチェックボックスをクリックして、チェックを外します
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データベース、接続プールの名前は後程設定で利用しますので書き留めておきます。
本記事ではデータベース名:"myadw2ut"、接続プール:UTConnectionPool

セマンティック・モデルのデプロイ

上部右側の保存アイコンをクリックし、保存します。
i15.jpg

上部右側の"整合性のチェック"アイコンをクリックし、整合性チェックを実行します。
i16.jpg

エラーがないことを確認します。
デプロイします。右上部の「・・・(縦)」をクリックし、メニューからデプロイをクリックします。
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デプロイをクリックします。
i18.jpg

左上部の"<-"戻るアイコンをクリックします
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利用状況 Usage Trackingの設定

左上部のメニューのアイコンをクリックし、コンソールをクリックします
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システム設定をクリックします
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左部の"Usage Tracking"をクリックします
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次のプロパティを設定します。表名は任意です。作成したADWのDBユーザーに入力した名前で表が作成されます。
i23.jpg

プロパティ 値(本記事での設定例)
Usage Tracking Maximum Rows 0
Usage Tracking Logical Query Logging Table UsageTracking.UT_Schema.LogicalQueries
Usage Tracking Init Block Table UsageTracking.UT_Schema.InitBlockInfo
Usage Tracking Connection Pool UsageTracking.UTConnectionPool
Usate Tracking Physical Query Logging Table UsageTracking.UT_Schema.PhysicalQueries

一番上までスクロールして、右上の「Apply」をクリックします。
i24.jpg

指定したADWのDBユーザーに自動的にシステム設定で指定した表が作成されます。
i25.jpg

セマンティック・モデルには物理レイヤー、論理レイヤー、プレゼンテーション・レイヤーは自動で作成されないので、適宜作成します。
または、DataVisualizationでデータセットを適宜作成します

エラー時や、DBユーザーに指定した表が作成されない場合

コンソールのシステム設定で指定した文字列や接続の設定をチェックします
不備があると、表が作成されません。不備の箇所を変更後、一旦 UsageTrackeingをDisableに変更後に、Applyし一定時間待ちます。本記事記載時は30分程度
その後、Enableに変更、再度Applyをクリックします

以上

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