Bitcoindの起動と停止
0.はじめに
gitでクローンしたフォルダから、便利な機能を設定します。
bashのオートコンプリート機能を追加しましょう。
これがを設定すると、tabキーでオプションの補完が可能となります。
※:次に開くbashから補完機能が適用されます。
cd # git clone dir
cd bitcoin
sudo cp contrib/*.bash-completion /etc/bash_completion.d/
bitcoin.confを設定しましょう。
※:bitcoin.confは無くても問題ありません。(デフォルトで動く)
ここでは、テスト環境をデフォルトで動かしたり、RPCを利用したりする場合、
起動オプションを付けるより、このファイルで操作した方が楽なので設定します。
※:ここでは、.bitcoinフォルダをLinuxのデフォルトにしています。
MacやWindowsでは場所が異なるので注意してください。
詳しくは、Running Bitcoinに記載されていますので、参照ください。
mkdir -p $HOME/.bitcoin
cd # git clone dir
cp bitcoin/contrib/debian/examples/bitcoin.conf $HOME/.bitcoin/
1.Bitcoindの起動
Bitcoindの起動です。
Bitcoindには、3つの環境を提供しています。
詳しくは、後述しますが、ここではregtestという環境で起動してみます。
デバッグモードで起動する場合
cd # git clone dir
cd bitcoin/src
./bitcoind -regtest -printtoconsole
デーモンとして起動する場合
cd # git clone dir
cd bitcoin/src
./bitcoind -regtest -daemon
2.Bitcoindの停止
プロセスが見えている場合
./bitcoind -regtest -printtoconsole
などで起動した場合
コンソールからCtrl-C
で停止しても、シグナルを受信して正常に終了します。
デーモンで起動した場合
以下の手順で停止できます。
※:プロセスが見えている場合でも停止は可能です。
cd # git clone dir
cd bitcoin/src
./bitcoin-cli -regtest stop
3.Bitcoindの設定
テスト環境で起動する場合は必ず-regtest
を付加しなければなりません。
bitcoinの設定ファイルに、regtest=1
を設定すると、-regtest
を付加しなくてもRegression test mode
で実行されます。
直接ファイルに記述してもいいですが、以下の手順でコマンドを実行すると設定されます。
cp $HOME/.bitcoin/bitcoin.conf $HOME/.bitcoin/bitcoin.conf.org
sed -i -e "/#regtest=0/i regtest=1" $HOME/.bitcoin/bitcoin.conf
diff $HOME/.bitcoin/bitcoin.conf.org $HOME/.bitcoin/bitcoin.conf
Bitcoindが起動している場合は、次の起動から反映されます。
4.Bitcoindの環境
bitcoindでは、mainnet
、testnet
、regtest
の3つの環境を持っています。
- mainnet
実際にインターネットで取引が行われている環境です。
それなりのデータ量があるので、ある程度のディスクサイズが必要となります。
また、ウォレットは使えますが実際の取引に使われている為
鍵管理などを安全に管理(暗号化など)する必要があります。
インターネット上のテスト環境です。
定期的にリセットされます。
多くの人が利用するので、まずマイニングができません。
ビットコインが欲しい場合は、bitcoin testnet faucet
などで検索すると
お試し用のビットコインを配布してくれるサイトがあり、
そこからビットコインを取得することができます。
- regtest
ローカル用のテスト環境です。
Regression test mode
最初にビットコインを入手する為には、マイニングが必要となります。
ビットコインはマイニングしてから100ブロック経過しないと使用できない為、
最初は101回マイニングする必要があります。