こんにちは。クロスマートでSREをしている「たるたるくん」こと長野(ながの)です。
こちらクロスマート・テック Advent Calendar 2024の8日目の記事です。
さて、自分はクロスマートに10月に入社したのですが、SREとしてジョインしたので、SREのベストプラクティスなどを社内の勉強会で紹介させてもらったところ、それを機にNewRelicを触るチャンスに恵まれました。
当社ではNewRelicの他にもDatadogも利用しているのでどちらを深堀りしていくか悩まみましたが、すでにサードパーティ製のモニタリングツールを導入している人に相談したところ、選定のポイントは好みによる部分が大きいが、課金体系は注意したほうが良いとアドバイスされました。
ざっくり課金体系の比較をしてみると以下になります。
■ NewRelicの課金体系:管理ユーザの人数(機能はフルに使える)+ログ容量
■ Datadogの課金体系:機能単位の従量課金(必要な機能を選択して使える)+ログ容量
当社の状況を考慮すると現状では管理ユーザの人数が増えるケースはあまり考えられないですが、開発規模が拡張することは大いにあると考えられます。そうなると、開発規模が増えることで従量課金されるDatadogよりはまずは利用人数での課金体系であるNewRelicの方がコスト面からもとっつきやすそうです。
ということでNewRelicを触ってみるのはありかなと考えました。
ただ、自分はこれまでNewRelicを触ったことがなかったので、いきなりNewRelicのコンソールを見ても多機能すぎて何ができるかわかりません。どうしようかと考えていたときに、社内でNewRelicのメルマガを共有してもらい、その中に資格試験のことが書かれていたので、資格取得をしつつNewRelicの概要を学ぼうと資格試験にチャレンジしてみました。
New Relic Full-Stack Observability認定試験の概要
以下のURLからアクセスでき無料で受験
できます!
出題範囲については、上記URLからの引用ですが以下のように記載がありました。
New RelicのFull Stack Observabilityに関する知識を
テストでお試しください。出題範囲は以下の通りです。
バックエンド
フロントエンド
インフラストラクチャ
アラート
80%以上正解で、合格となります。
実際にテストを受けてみた者として言える範囲で共有できることとしては、、、
- 全部で28問ある
- 毎回同じ問題が出る
- 5回チャンスがある
- 5回連続で不合格となった場合は、1ヶ月の待機期間が適用され、その間は新たに受験することができません
なので1回目がだめでも勉強を続ければ合格にたどり着ける、ということです。
自分もなんとか合格にたどり着けました!
資格試験を通じて学んだこと
自分はNewRelicについては初心者ですが、SREの知識についてはこれまでの経験からそれなりに理解しているつもりでした。オブザーバビリティやSLOなどです。
一方で今回の試験はすごく具体的な内容になっていたのでNewRelicでSREのベストプラクティスを実践するには、何をどのように設定すればいいのか、という点を問われました。
なのでNewRelic初心者にとってはかなり難解な内容でした。
また試験結果はスコアのみ提示されるのでどこが正解だったか、どこを間違っていたかがわかりません。そのため問題文をそのまま検索してNewRelicのドキュメントにたどりつき、その中から正解を探していくというような勉強を全28問に対して実施しました。
その結果、出題範囲にある機能の概要を網羅できたのはとても勉強になりました。とくに今回の勉強で発見があったのは以下の3点です。
- オブザーバビリティがあるシステムにするために必須である
分散トレーシング
は、NewRelicではAPMエージェントを入れることで実現することが分かりました。これにより「サービスがなにか遅い」という漠然としたエラーが発生しても、どこでなにが遅かったのかを把握することが可能になります。 - 「サービスがなにか遅い」という事象が発生した際の分析の方法もテストでは問われたのでこの辺りを見るべきなんだなという知見も得られました。
- 外形監視や実際のユーザーが体験していることをモニタリングするRUM(リアルユーザーモニタリング)など、フロントエンドを監視する機能も充実していることが分かりました。
実際にやっていく!
NewRelic初心者だった自分が資格試験を通じて、NewRelicを完全に理解した
わけですが、資格試験に合格しておしまいではありません。
自分の目標はSREのベストプラクティスをNewRelicを通じて、社内に浸透させてサービスをより良くしていくことです。
引き続き、その目標に向かってまずはNewRelicをチョットデキル
ようになっていきたいと思います。