2020/6/25 にCKA (Certified Kubernetes Administrator) を受験し無事合格しました!
スコアは 98/100 でほぼ満点でした(全部合ってる自信あったのですが、なにか微妙に違っていた模様。。。)
受験にあたってのメモを公開しておきます。といっても受験体験記はたくさんネット上にあるので重複する内容はできるだけ避け、重複しないような内容だけメモしておこうと思います。
なお、学習する際の教材としては Udemy のCertified Kubernetes Administrator (CKA) with Practice Tests がイチオシです。とりあえずこれだけ(特に Mock Exam)やっとけばほぼ大丈夫。
JSONPath
JSONPathは意外と見落としがちですが、結構使うのでちゃんと覚えておきましょう。
Udemy のコースには Section 14 Other Topics にちゃんと入っています。
Kubernetes バージョン
2020/6時点の CKA で使用される Kubernetesのバージョンは 1.18 になっています。
上記の Udemy のコースで使用されている Kubernetes のバージョンは 1.16 あたりなのでちょっと古いです。
特に注意が必要なのは、kubectl run
の挙動の違いです。1.17以前は kubectl run
はデフォルトで Deployment を作るようになっていて Pod を作る場合は --generator=run-pod/v1
または --restart=Never
をつける必要がありました。1.18以降は kubectl run
はPod しか作れないようになっていて、Deployment を作るときは kubectl create deployment
としなければならないので、注意が必要です。
root権限
上の Udemy で使っているコンソールはすべて root 権限で動作するようになっていましたが、CKAの環境は一般ユーザになっており、適宜 sudo しなければなりません (これは Handbook に書いてある)。
特に root でないと書き込めない領域にリダイレクトが必要な場合はちょっと注意が必要です。sudo kubectl ... > /file
としてもだめです。kubectl ... | sudo tee /file
みたいにしないといけません。Linuxに慣れていればこの程度は常識ですが、時間が限られているので焦るかもしれません。
alias
とりあえず alias k=kubectl
だけは補完含めやっておいたほうが良いです。alias と補完の設定は kubectl Cheat Sheetにあるので、試験開始直後に設定しておくのがおすすめです (本ページも当然ブックマークしておく)
逆に上記以外の alias は無くて良いと思います。普段使いの alias があるなら設定してもいいと思いますが、試験のためだけに新たに alias 覚えるのは無駄です。
vim設定
私は Emacser なのですが、試験環境で Emacs の環境設定をしていたら日が暮れてしまうので、vim を使いました。ネットから dotfile を引っ張ってくるのは当然駄目です。
vim は管理業務ではたまに使うくらいであまり使いこなしてなかったので、ある程度は使えるように習熟しておきました。
vimの設定ファイルについてはもちろん試験環境には何も設定されていないので、最低限の設定を暗記しておいて、試験開始したら ~/.vimrc に書いておく必要があります。私が設定した内容は以下の通りです。
set smartindent expandtab ts=2 sw=2
set number relativenumber
tmux設定
コンソールは1枚しか使えないので、複数端末使いたければ tmux(またはscreen)を使う必要があります。ただ正直言うと、試験中に tmux を使う機会はあんまりないです。1問だけ複数マシンにログインして作業したので使いましたが。
tmux の設定も当然ないので、必要なら覚えておく必要があります。私は ~/.tmux.conf に以下のように設定しました。プレフィクスの設定だけですね。
set -g prefix C-j
unbind C-b
Mac を使う
受験時には Windows ではなく Mac (Mac mini 2018) を使いました。
Windows でもいいんですが、コンソール内で使用するキーバインドがブラウザのショートカットとぶつかったりしがちです。特に Ctrl-W がタブを閉じるショートカットになっていて、bash の前ワード削除と被っているので、うっかりタブを閉じてしまう危険性があります。
Mac だとブラウザで使うショートカットは Cmd との組み合わせになっているので Ctrlキーバインドとぶつからず気が楽です。コピー&ペーストも Cmd + C / Cmd + V が使えます。
kubeadm
kubeadm を使ったシングルクラスターの構築はきちんとできるようになっておきましょう。
Score Report
Score Report は試験終了後 36 時間以内に来ます。
。。。ということになっているのですが、遅れることもあるようです。気長に待ちましょう。私の場合はまる4日(96時間)かかりました。。。