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応用情報技術者試験を受験した

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先日、2021年10月10日(日)に応用情報技術者試験を受験したので受験記録をメモしておきます。

応用情報技術者試験の概要

  • 応用情報技術者試験とは、IPA 独立行政法人 情報処理推進機構が実施している資格試験のひとつ。
  • 英語表記はApplied Information Technology Engineer Examinationで、APと略される。(受験票には試験区分が英字二字の略称で記されていた。)
  • 春期試験と秋期試験の年二回の試験がある。春期試験は4月、秋期試験は10月に行われる。
  • 応用情報技術者試験の範囲は公式が出しているシラバスに記載されている通りで、以下のようになっている。
    • テクノロジ系(いわゆるコンピュータサイエンスの科目で扱われる分野)
      • 基礎理論
        • 基礎理論
        • アルゴリズムとプログラミング
      • コンピュータシステム
        • コンピュータ構成要素
        • システム構成要素
        • ソフトウェア
        • ハードウェア
      • 技術要素
        • ヒューマンインタフェース
        • マルチメディア
        • データベース
        • ネットワーク
        • セキュリティ
      • 開発技術
        • システム開発技術
        • ソフトウェア開発管理技術
    • マネジメント系(プロジェクトやサービスの開発・運営に関わる事柄)
      • プロジェクトマネジメント
        • プロジェクトマネジメント
      • サービスマネジメント
        • サービスマネジメント
        • システム監査
    • ストラテジ系(いわゆる経営に関する事柄)
      • システム戦略
        • システム戦略
        • システム企画
      • 経営戦略
        • 経営戦略マネジメント
        • 技術戦略マネジメント
        • ビジネスインダストリ
      • 企業と法務
        • 企業活動
        • 法務
  • 応用情報技術者試験は午前試験と午後試験から成っている。午前試験と午後試験を両方とも合格すると応用情報技術者試験の合格が認定される。
    • 午前試験
      • 4択問題でマークシート形式
      • 100点満点
      • 上記の試験範囲の中から80問が出題される。1問あたり1.25点。
      • 基準点は60点。すなわち80問中の6割(48問)以上を正解すると午前試験は合格となる。
      • 試験時間は9時30分から12時00分までの150分間。
    • 午後試験
      • セキュリティ+10個の大問から自由選択4問。大問1つの配点は20点である。
      • 基準点は60点。
      • 試験時間は13時00分から15時30分までの150分間。

勉強方法

 まともに勉強を始めたのは試験当日の二週間前(9月25日前後)からでした。遅いと思います。
 参考書には技術評論社から出ている『応用情報技術者 合格教本』を使いました。キーワードとその説明をひたすら紙に書き続けながら、とりあえず教本を1周しました。キーワードを空で説明できるようになれば、そのキーワードは理解したものと判定して進みます。
 過去問は応用情報技術者過去問道場を1周しました。ネットワークやデータベースといった、個人的に重要だと思う科目は2周目も解きました。過去問を解いて、抜けている知識があったら教本を読んで補填するを繰り返しました。
 面倒だったのでやりませんでしたが、午後問題は解答する大問セットを決め、時間を計って本番と同じように解いてみるべきだと思います。本番では問題文の読み間違えや誤解を防ぐためにゆっくり解いていたせいか、時間がなくて焦りました。

結果と感想

 IPAの公式解答によれば午前試験は80問中59問正解でした。
 午後試験は筆記が半分近くを占めているため何とも言えませんが、TACが出している解答例を見る限り、おそらく少なくとも7割程度を得点できたと思います。
 受験した感想としては、「広く浅くCSの語彙を学べる点で、中高生や大学一年生が応用情報取得のために勉強することは勧められるかもしれない。一方でプログラマの知識や技能の指標としてはほとんど役に立たない」といった感触です。
 全体的に、多くの問題がキーワードの表面的な理解で解けてしまう上、過去問からの使い回しが多く、合格教本で一通りキーワードを押さえる+過去問を回すだけでかなり点が取れるようになっています。
 加えて、とにかく6割という基準点が低くて、特に午前試験は常識問題や国語・算数の問題がそこそこの割合を占めているため、それらを得点して残り30問程度を正解すれば午前の基準点を通過できてしまいます。午後試験もアルゴリズムやシステム開発がほとんど勉強なしに点を稼げる科目となっていて、専門知識や技能を問うようにはなっていないように感じます。
 学部でCSを学んだ方、CSを自習できている方にはかなり自明な試験だと思います。とはいえ、大学ではあまり学ばないマネジメントやストラテジ系の知識を(強制的に)入れることができる点は良いのかもしれません。

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