「お金のために仕事をする」という気持ちでいると、
得られるお金が同じなら、ペナルティを与えられない程度にリラックスして仕事しよう、ということになりますね。
早く仕事を片付けても、その分、早く帰れるわけではない、ということであれば、
適当にダラダラ仕事をした方が、
気合いを入れて仕事を早く片付けて、その結果手持ち無沙汰になるより良い、ということになりますね。
まあ、それはそれで良いのですが...
「お客様のために仕事をする」という気持ちでいると、
限られた時間・予算の中で、最高の仕事をしよう、ということになります。
なぜなら、そのお金を「誰」に払うべきかとそのお客様が考えるとき、
「限られた時間・予算の中で、最高の仕事」をしてくれる人を選ぶからです。
つまり、次の発注につながります。
「お金のために仕事をする」という気持ちで仕事をして、
自分なりには「料金相当の仕事はした」という自負を持っていても、
ライバルが「お客様のために仕事をする」という気持ちで仕事をして、
「限られた時間・予算の中で、最高の仕事」をしてきたとき、
そのお客様は、次の発注をライバルにまわしてしまうかもしれません。
だいいち、「お客様のために仕事をする」方が、楽しいのです。
「お金のために仕事をする」という気持ちでいると、
その気持の背後に、
「相応のお金をもらえないなら、こんな仕事したくない」
という気分がすべり込んできます。
こういう気分がすべり込んでくると、
さまざまな「ひっかかり」の瞬間に、
「そこまで要求するなら、もっと金を払ってほしいよ」
という欲求不満が出現してきます。
これは、お互いにとって緊張関係の原因となります。
その点、「お客様のために仕事をする」と、
お客様の注文以上の仕事ができる。
お客様は直接、そこまでの注文をつけていなかったけれど、
しかし、この注文の本質を考えれば、絶対にこの方が良いはず!
というアイデアを盛り込んで、
お客様を良い意味で驚かせることができるわけです。
というわけで、おいらは「お客様のために仕事をする」のが好きなのです。
それで、エンジニアの場合、「限られた時間・予算の中で、最高の仕事」をサポートしてくれる道具は何かと言えば、以下のとおりです。
- 基礎力(データ構造とアルゴリズムの的確な選択、シンプルな設計、メンテナンスしやすいコード、的確な命名)
- 便利なライブラリ、フレームワーク、開発者ツールの活用
- 高速なPC
- 快適な仕事環境
- 助けになる仲間
- 活力(バイタリティ、モチベーション、コンディション)
- 向上心
- コミュニケーション能力
- 洞察力
- 基礎教養
これらを阻害している要因に気付いたときは排除し、これらを伸ばす方法に気付いたら積極的に生活に取り入れます。