あるオンラインコースで用意されたコードやスクリプトは、LinuxやMacのみ対応でした。私はWindowsを使っていたためそのまま使うことができず不便な思いをしました。もちろん、WSL (Windows Subsystem for Linux)、VirtualBox、そして、Hyper-Vなどを使ってLinux環境を得る方法もありますが、会社等組織の中でその使用が規制されていたり、また、一時的な環境のためには面倒であったりしました。幸い、私のWindowsにはDocker Desktop for Windowsがインストールされていたので、code-serverを使って必要な環境を用意することにしました。以下の手順は、Docker Desktop for Windowsがインストールされていることを前提に書いています。
code-serverのインストール
まずはコードを格納するフォルダを用意します。Windowsコマンドをプロンプトを開き、c:\mycode
を作成します。
mkdir c:\mycode
そして、Dockerの起動コマンドをcode-server
を起動します。このコマンドはこのドキュメントからほぼコピペしています。必要に応じて変更してください。
docker run -d --name=code-server -e PUID=1000 -e PGID=1000 -e TZ=Europe/London -e PASSWORD=password -e SUDO_PASSWORD=password -e DEFAULT_WORKSPACE=/mycode -p 8443:8443 -v c:/mycode:/mycode --restart unless-stopped lscr.io/linuxserver/code-server:latest
そして、http://localhost:8443を開くと以下のように表示されるはずです。
そして、password
と設定したパスワードを入力し、
環境を開きます。
ターミナルを開いて環境を確認
cat /etc/os-release
表示されているようにUbuntuの環境です。このターミナルを通して必要なパッケージやコマンドをインストールすることができます。例えば、strace
が必要だとします。その場合は、
sudo apt-get update -y
sudo apt-get install strace -y
strace -h
おわりに
このようにDockerとcode-server
を使ってWindows上で簡易なLinux上の開発環境を得ることができます。ちょっとLinuxの環境が必要な時に利用してみてください。