27. 3DプリンタでRotorHazard BOXを出力ぅ!
それでは、いよいよRotorHazard専用筐体の作成の説明を進めていきたいと思います。
以前も記載しましたが、下記説明は【Arduino PCB v1.2】基板を用いたRotorHazard筐体になります。ハードウェア構成も現在は幅広く世に出ておりますので、それに沿ったものでお好きなモノを選んでくださいねん。ハード(基板)は違えど、RotorHazardのソフトウェア的な部分は同じで、それぞれのアーキテクチャに対応し作成できます。
27-1. 筐体データ(3Dデータ STLファイル)を揃えよう!
今回、Arduino PCB v1.2の基板を ninjaMoonLightさん から提供を受けた際に、テスト用に3Dプリンタで出力された専用BOXを使って梱包されてきました。(実際には Gen@Kanreki_FPV#WTW Kagawaさん が作成されたとのことを聞きました。) うおぉぉぉ!これはテスト刷りといいつつも、ちゃんとヤスリ使ってきれいにしたら全然使えるではないですか!っということで、もう専用筐体を作るしかないな…と思いながら手を進めてまいります。また、関西圏で活躍されております やつとせさん などもこちらを使って本格的に作成されていますので、今後の記事投稿に期待したいところです。
それでは、専用筐体を作る上での3Dプリンタで使うSTLファイルを手に入れましょう。
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RotorHazard BOX: 4ノード用 1段
※今回のワイが提供受けましたものはこちらです。すべての基本になるものと思います。 -
RotorHazard BOX: 8ノード用 2段
※こちらを使うと広いスペース使えるので、SSDを入れたり他センサー入れたりするのには高さがあっても良いかもです。持ち運びも考慮して検討してみてください。 -
上部パネル: 無地タイプ
※これは好きな方をお選びください。無地タイプのデータを加工して好きなロゴを出力しても良いっすよね? - 上部パネル: RotorHazardロゴタイプ
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内部トレー: (共通)
※専用基板であるPCB1.2を固定するトレーです。8ノードで作成する場合には2つ出力します。
また今回私は利用しませんが、吸排気用のファンのダクト部をカバーするグリルもデータがあります。お好きなタイプを選んでみましょう。
これらのデザインですが、サポート無しで出力してもキレイに仕上がるとの情報を得ました。やつとせさんがノウハウを持っておりますので、ぜひ今後は記事として残していただけると嬉しいっすー!
27-2. パーツと部位の説明
RotorHazardの公式サイトの完成イメージはこちらです。ですが実は…ここが一番難しいのです。この組み込み&組み立てに関しての細かな説明は一切ございませんwww まあオープンソースという世界は、ある意味そのようなものとしてご理解ください。日本でオープンソースの世界がなかなか浸透しないのは、細かい手順書やガイドが今まで母国語にて幅広く充実しているという、ある意味特殊な【ガラパゴス】な世界があるからなんすね。特に日本人って翻訳して母国語である日本語で理解をしようとする文化が根付いています。そんなワイも、日本語じゃないと正しい意味がまったく理解できません。逆に言うと、あのノーベル賞がこんな小さな日本で、ここまでの受賞者が多いのはそういうバックボーンがあるからでは?なんてことも言われていますよね!ワイはその部分を凄く共感できるので、ローカライズ活動を今後もがんばりたいと思っています。
っということで、公式の絵をベースにちょっと入出力系のパーツ構成を簡単に説明します。
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JST 2ピン(2.54メス) コネクタ (赤くて長細いヤツ)
LEDを使う際に想定されたコネクタですが、RGB-LEDを使う場合は色を可変させる信号が乗る3ピンタイプの方が都合が良いため、ここはちょっと変更しちゃいました。以前 パリピなバスタックチャン亜種 を制作する際、スイッチサイエンスの下記を用いたのですが、このLEDを今回流用したかったのです。まあ逆にこのLEDが流用できれば色々と応用も利きますよね?なので手元にある線を加工して2.54ピン(メス)を付けました。
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ミニデジタル電圧計
秋葉原の秋月~千石通りにあるLED系ショップで580円ぐらいで売っているものになります。(リンク付けました)。裏のネジ止めの全長サイズがちょっとわからなかったのですが、M2×6㎜ぐらいのものが良いかと思います。ワイはちょっとM2という情報を見逃してしまい、2㎜タッピングビスを買ってしまったのですが固定の際にタップで締め込む際に割れないように十分に気を付ける必要がありました。(まあM2ビスで固定となると、今度は締め過ぎてネジタップをナメないように意識する必要あります。※ずっとクルクルしちゃうアレw)
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5.5mm DCジャック(メス) コネクタ (穴が空いている箇所)
こちら…電源アダプタを想定した運用のためのジャック口と思いますが、XT60コネクタで運用を統一してしまうのなら、ここの穴(ホール)は必要のないものと思います。そのためワイはこの穴を少し拡大して、取付径12Φ(外径12.5程度)の押しボタンスイッチを入れ込むことにしました。スイッチのプラス&マイナスの配線は、ラズパイにピン接続するのに2.54㎜コネクタをつけています。このスイッチはアキバの秋月さんで直接見て購入しました。
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XT60(メス) コネクタ (黄色いメスコネクタ)
Arduino PCB基板へ通電させる電源コネクタとして、XT60コネクタを用います。レースドローンではお約束な形状ですね。バッテリー運用の場合も標準となろうかと思います。こちらラズパイ提供いただきました Yanazoo FPVさん にご相談したところ、XT60 ⇒ USB-C 変換アダプタを作ってくださいました。ありがとうございます。PD給電でXT60コネクタに2S出力(8.94V)が可能で、それを用いて常時運用としたいと思います。
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