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Raspberry Piで温度センサーモジュールADT7410からデータ取得

Last updated at Posted at 2019-09-30

必要なもの

  • Raspberry Pi
    • Raspberry Pi 3 model B+を使用しています
  • 温度センサーモジュール ADT7410
  • ブレッドボードおよびジャンパーワイヤ
  • はんだとはんだこて

温度センサーモジュール ADT7410について

Raspberry Piの準備

使用しているRaspberry PiのOSバージョンは以下の通りです。

$ lsb_release -a
No LSB modules are available.
Distributor ID:	Raspbian
Description:	Raspbian GNU/Linux 10 (buster)
Release:	10
Codename:	buster

I2Cを有効化します。

$ sudo raspi-config
-> 5 Interfacing Options
--> P5 I2C

上記のようにCUIでconfigrationからI2Cを有効化します。
GUIで有効化する方法もあります。知りたい方は調べてください。

必要なパッケージをインストールします。

$ sudo apt-get install i2c-tools libi2c-dev python-smbus

温度センサーモジュールの準備とRaspberry Piとの接続

購入した温度センサーモジュールADT7410はピンが付けられていない状態なので、はんだ付けします。

写真 2019-09-27 13 11 15.jpg
写真 2019-09-27 13 14 05.jpg

ブレッドボードを使用して以下のようにGPIOとモジュールを接続します。
接続する際には、Raspberry Piの電源は切りましょう。

  • ADT7410(VDD) ⇔ GPIO2(3.3V)
  • ADT7410(SCL) ⇔ GPIO5(SCL)
  • ADT7410(SDA) ⇔ GPIO3(SDA)
  • ADT7410(GND) ⇔ GPIO6(Ground)

(Raspberry PiのGPIOピン配置は https://pinout.xyz/ などを参照)

写真 2019-09-30 9 47 47.jpg

fritzingで配線図を書いてみました。

配線できたらRaspberry Piを起動して接続確認をします。

$ i2cdetect -y 1
     0  1  2  3  4  5  6  7  8  9  a  b  c  d  e  f
00:          -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- 
10: -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- 
20: -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- 
30: -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- 
40: -- -- -- -- -- -- -- -- 48 -- -- -- -- -- -- -- 
50: -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- 
60: -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- 
70: -- -- -- -- -- -- -- -- 

このように「48」が見えていたら接続は問題ありません。

なお、アドレスを48から変更したい場合はADT7410のA0、A1をはんだでショートさせると変えることができます。
0がオープン、1をショートした状態とすると、

  • A1-A0: 0-0 (0x48) 今回の状態
  • A1-A0: 0-1 (0x49)
  • A1-A0: 1-0 (0x4A)
  • A1-A0: 1-1 (0x4B)

となります。
複数個使う場合はアドレスを変更して使いましょう。

では接続ができましたので、温度を取得しましょう。

$ i2cget -y 1 0x48 0x00 w
0xd00c

0xd00cが温度です、と言っても意味がわかりませんよね。
計算方法は、

  • 0xd00cの2バイト前後を入れ替えて0x0cd0
  • 0x0cd0(0b110011010000)を3ビット右シフトして0b110011010
  • 0b110011010をを16で割って10進数で表すと25.625

で求まり、25.625℃が温度です。

Pythonでプログラムすると以下のようになります。

adt7410_13bit.py
# -*- coding: utf-8 -*-
import smbus

bus = smbus.SMBus(1)
address_adt7410 = 0x48
register_adt7410 = 0x00
configration_adt7410 = 0x03

# 13bitに設定して読み出し
bus.write_word_data(address_adt7410, configration_adt7410, 0x00)
word_data = bus.read_word_data(address_adt7410, register_adt7410)

# 2バイトの入れ替え
data = (word_data & 0xff00) >> 8 | (word_data & 0xff) << 8

# 3ビットの右シフト
data = data >> 3

# 16で割って温度に
print(data/16.)

16ビットで読み出すにはレジスターのコンフィギュレーションアドレス0x03に0x80を書き込みます。

adt7410_16bit.py
# -*- coding: utf-8 -*-
import smbus

bus = smbus.SMBus(1)
address_adt7410 = 0x48
register_adt7410 = 0x00
configration_adt7410 = 0x03

# 16bitに設定して読み出し
bus.write_word_data(address_adt7410, configration_adt7410, 0x80)
word_data = bus.read_word_data(address_adt7410, register_adt7410)

# 2バイトの入れ替え
data = (word_data & 0xff00) >> 8 | (word_data & 0xff) << 8

# 128で割って温度に
print(data/128.)

それぞれ実行してやると温度を取得できます。

$ python adt7410_13bit.py
27.125
$ python adt7410_16bit.py
26.7109375

数値上は13bitだと0.0625℃、16bitだと0.0078℃のresolutionがあるということですが、そもそもの精度がそんなにあるとは思わないので、個人的には13bitで十分だと思います。

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