個人用のホームページを作成しました。今後は、そちらの方に整理していきたいと思いますので、よろしくお願いします。
2021/01/21 Raspberry Pi用docker-composeの構築(1.28.0)
新しいホームページの方に、昨日(2021/01/20)に公開されたdocker-compose 1.28.0についての記事を書かせていただきました。
Raspberry Pi用docker-composeの構築 (1.25.0以降)
docker-compose のバージョン 1.24.1 の頃までには、以下の記事を書いていました。ところが最新の 1.25.0 ではビルド方法が様変わりしていますので、別記事として書くことにしました。
一昨日に、docker-compose の 1.25.0 が公開されました。
このバージョンでも Raspberry Pi用のバイナリは提供されていません。ただし、以前のバージョンとは違いマルチプラットフォーム用の Dockerfile と ビルド用のスクリプト を使うことで、簡単にラズパイ 用の docker-compose をビルドすることができます。
以下、ラズパイ用の docker-compose をビルドする手順をまとめてみます。
1. docker-compose をクローン
github.com から docker-compose をクローンします。現在の最新版は 1.25.0 ですから、checkout しておきます。
$ git clone https://github.com/docker/compose.git
$ cd compose
$ git checkout 1.25.0
2. docker-compose をビルド
ビルド用のスクリプトで docker-compose をビルドします。
$ ./script/build/linux
これだけで、マルチプラットフォームに対応したそれぞれのバイナリをビルドすることができます。
ビルドに成功していれば、dist ディレクトリに docker-compose のバイナリができていますので実行してバージョンを確認してみます。
$ cd dist
$ ./docker-compose-Linux-armv7l version
docker-compose version 1.25.0, build 4038169d
docker-py version: 4.1.0
CPython version: 3.7.4
OpenSSL version: OpenSSL 1.1.0l 10 Sep 2019
ビルドした OS の環境に合わせて docker-compose のファイル名が変わってきます。ラズパイの場合は Linux-armv7l となっています。
3. docker-compose のバイナリをコピー
出来上がった docker-compose のバイナリをコピーしておきます。
$ sudo cp docker-compose-Linux-armv7l /usr/local/bin/docker-compose
$ cd /usr/local/bin
$ sudo chown root:root docker-compose
$ sudo chmod 755 docker-compose
バージョン 1.24.1 までの頃を考えると、非常に簡単にビルドできるようになりました。
以上です。