個人用のホームページを作成しました。今後は、そちらの方に整理していきたいと思いますので、よろしくお願いします。
Raspberry Pi OS (64bit) beta テスト版
- 32bit版 は、2020/12/02 に更新されたけど 64bit はまだまだですね。
- pieeprom-2020-09-03.bin がデフォルトになりました。(2020/10/06)
bootloader_config から、SD_BOOT_MAX_RETRIES=1
と USB_MSD_BOOT_MAX_RETRIES=1 が削除されています。 - pieeprom-2020-09-03.bin が正式版に昇格しました。(2020/09/15)
- stable に pieeprom-2020-09-03.bin が公開されました。 (2020/09/07)
- 2020/08/24 に 2020/08/20版 のイメージが公開されました。 (2020/08/25)
- 最新版として配布された
/lib/firmware/raspberrypi/bootloader
にあるrelease-notes.md
に、こんなメッセージが。Raspberry Pi 4B の USB Boot に対応したブートローダーの正式版公開も間近のようです。(2020/07/21)
2020-07-20 Promote 2020-07-16 bootloader and VL805 0138A1 FW to stable - STABLE
- Promote the latest beta to stable as the next production firmware release candidate.
The main difference between this and the previous stable version is the VL805 FW update.
- stable に rpi-eeprom-2020-06-15.bin が配布されているので、手動で適用してみました。もちろん、これは必須ではありません。(2020/06/18)
$ sudo rpi-eeprom-update -d -f /lib/firmware/raspberrypi/bootloader/stable/pieeprom-2020-06-15.bin
$ sudo reboot
$ vcgencmd bootloader_version
Jun 15 2020 14:36:19
version c302dea096cc79f102cec12aeeb51abf392bd781 (release)
timestamp 1592228179
-
mSD使わないで直接SSDにイメージをコピーする方法を追記しました。mSD不要になって嬉しいかも知れません。(2020/06/15)
-
さらにHDMI用のパラメータを追記しなくても7インチのHDMIディスプレイが使えていることを追記しています。(2020/06/15)
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2020/05/29 付の Raspberry Pi Blog 記事を追記しました。(2020/06/01)
1. Raspberry Pi 4B 8GB 版
2020/05/28 付けで Raspberry Pi 4B の 8GB 版が発売されました。早速、KSY、スイッチサイエンスからも購入可能になっています。
- 2020/05/28 8GB Raspberry Pi 4 on sale now at $75 Raspberry Pi Blog
現在、使っている Raspberry Pi 4B のモデルは 4GB メモリ版ですが、こんなレビジョンになっています。
$ cat /proc/cpuinfo | sed -n /^Hardware/,\$p
Hardware : BCM2835
Revision : c03112
Serial : 0000000000000000
Model : Raspberry Pi 4 Model B Rev 1.2
シリアルだけ変更しています。
2. Raspberry Pi OS 64bit beta
時期を同じくして、ラズパイ用の 64bit OS のベータ版が公開されました。
- 2020/05/29 Latest Raspberry Pi OS update - May 2020 Raspberry Pi Blog [Youtube]
- 2020/05/28 Raspberry Pi OS (64bit) beta test version Raspberry Pi Forums
これでラズパイでも 64bit版の OS が手軽に使えるようになります。
OS の正式名称が Raspbian から Raspberry Pi OS に変わりましたので、新しい Raspberry Pi OS 用のダウンロードページです。現在は、正式版として 2020/05/27日付の 32bit 版だけが公開されています。
- (新) https://www.raspberrypi.org/downloads/raspberry-pi-os/
- (旧) https://www.raspberrypi.org/downloads/raspbian/
ラズパイ用 64bit版 OS の ‘uname` の内容は、こんな感じです。
$ uname -a
Linux <ホスト名> 5.4.42-v8+ #1319 SMP PREEMPT Wed May 20 14:18:56 BST 2020 aarch64 GNU/Linux
また、/etc/os-release
ファイルはこんな感じで 32bit版のように ID=raspbian
ではなく debian
になっています。
$ cat /etc/os-release
PRETTY_NAME="Debian GNU/Linux 10 (buster)"
NAME="Debian GNU/Linux"
VERSION_ID="10"
VERSION="10 (buster)"
VERSION_CODENAME=buster
ID=debian
HOME_URL="https://www.debian.org/"
SUPPORT_URL="https://www.debian.org/support"
BUG_REPORT_URL="https://bugs.debian.org/"
さらに、やはりベータ版となっていた USB Boot が上記 64bit 版では既に組み込まれています。
ちなみにベータ版を手動で適用する場合には、こんな感じです。
$ sudo rpi-eeprom-update -d -f /lib/firmware/raspberrypi/bootloader/beta/pieeprom-2020-05-27.bin
上記ページの内容で、64bit OS のブートローダを調べてみるとこんな感じです。
$ vcgencmd bootloader_version
May 27 2020 18:47:29
version d648db3968cd31d4948341e09cb8a925c49d2ea1 (release)
timestamp 1590601649
$ vcgencmd bootloader_config
[all]
BOOT_UART=0
WAKE_ON_GPIO=1
POWER_OFF_ON_HALT=0
DHCP_TIMEOUT=45000
DHCP_REQ_TIMEOUT=4000
TFTP_FILE_TIMEOUT=30000
ENABLE_SELF_UPDATE=1
DISABLE_HDMI=0
SD_BOOT_MAX_RETRIES=1
USB_MSD_BOOT_MAX_RETRIES=1
BOOT_ORDER=0xf41
また /etc/default/rpi-eeprom-update
は、こうなっています。
$ cat /etc/default/rpi-eeprom-update
FIRMWARE_RELEASE_STATUS="critical"
そこで、/lib/firmware/raspberrypi/bootloader
を見ても現時点では、pieeprom-2020-04-16.bin
ですからベータ版の pieeprom-2020-05-27.bin
が適用されているようです。
上記の内容から、64bit OS では最初から USB Boot が可能な設定となっています。
3. Raspberry Pi OS 64bit版のダウンロードと mSD作成
Raspberry Pi OS 64bit版をダウンロードして Etcher で mSD にコピーします。
実は、mSDにコピーしてからSSDにコピーするのではなく Etcher で直接SSDにイメージをコピーすれば大丈夫です。(2020/06/15 追記)
2020/08/24 に 2020/08/20版 が公開されました。
最初に公開されたのは、2020/05/27版 となっています。
ダウンロードサイト- https://downloads.raspberrypi.org/
- 2020/08/20版 https://downloads.raspberrypi.org/raspios_arm64/images/raspios_arm64-2020-08-24/2020-08-20-raspios-buster-arm64.zip
- 2020/05/27版 https://downloads.raspberrypi.org/raspios_arm64/images/raspios_arm64-2020-05-28/2020-05-27-raspios-buster-arm64.zip
4. WiFi設定と ssh の有効化
コピーした mSD の /boot に WiFi 設定と ssh の有効化をしておきます。
直接 SSD にイメージをコピーしている場合には、SSD の /boot になります。(2929/96/15 追記)
具体的には、以下の 2つのファイルを作成します。
$ touch boot/ssh
$ vi boot/wpa_supplicant.conf
ctrl_interface=DIR=/var/run/wpa_supplicant GROUP=netdev
update_config=1
country=JP
network={
ssid="<アクセスポイントのSSID>"
psk="<パスワード>"
}
5. mSD から起動して初期設定
最初に mSD から起動して、必要な初期設定を実行しておきます。
または直接 SSD にイメージをコピーしている場合には、SSDから起動して必要な初期設定を実行しておきます。(2020/06/15 追記)
6. mSD から SSD へのコピー
まず、Raspberry Pi 4 の USB3.0 に SSD を接続しておきます。
先に直接SSDにイメージをコピーしている場合には、この手順は不要です。(2020/06/15 追記)
ラズパイの GUI 画面のメニューから、[アクセサリー] > [SD Card Copier] を選択して SDカードのコピーを実行します。
From で mSD を指定して、To で接続した SSD を指定します。ここで、New Partition UUIDs
にチェックを入れておきます。
7. SSD から起動
シャットダウンして mSD を除去してから、SSD のみの状態で起動します。
現在 7インチの HDMI ディスプレイを使っているので、LCD-show から 7インチ用の設定を参照して /boot/config.txt
に設定を追加しています。実際には、Raspberry Pi 4 用としてポート0とポート1の両方に設定しています。
以下の設定を追加しないでも 7インチ HDMI ディスプレイに表示することができています。ただし、条件によって解像度が変更される場合があるようです。(2020/06/15 追記)
hdmi_force_hotplug:0=1
hdmi_force_hotplug:1=1
# Copied from LCD7C-show
config_hdmi_boost:0=7
hdmi_group:0=2
hdmi_mode:0=1
hdmi_mode:0=87
hdmi_drive:0=1
hdmi_cvt:0 1024 600 60 6 0 0 0
config_hdmi_boost:1=7
hdmi_group:1=2
hdmi_mode:1=1
hdmi_mode:1=87
hdmi_drive:1=1
hdmi_cvt:1 1024 600 60 6 0 0 0
まだベータ版ではありますが、Raspberry Pi 4 でも USB Boot ができて 64bit OS も使えるようになってますます利用の幅が広がりそうです。