Global Azure Bootcamp 2017@Tokyo 個人まとめ
Global Azure Bootcampとは、全世界のAzure UGが同時時刻に開催するコミュニティイベント。セッションやLTなどが行われる。
2017は4月22日(土曜) 11:00~18:00に開催。
最速開催はニュージーランド。
スイスUGの発表によれば254の地域で開催された。
@Tokyoは日本マイクロソフト本社31階で開催
@Tokyoのリンク
https://jazug.connpass.com/event/52917/
参加者
100名以上が参加
- Azureが好き、アップデートが聞きたいという人が半分ほど
- 聞きたいセッションがあってきたという人が半分ほど
- AWSだけではダメだと思ってきた人も数名
- 大多数がAzureを触っている人
- Azure MLを使ったことがある人 半分程
- cognitive servicesを使ったことがある人 半分以上
- bot frameworkを使ったことがある人 2,30%
- Python使ったことがある人 ほとんど
*会場アンケートより
スケジュール
11:00〜11:10 会場案内・前振り
11:10〜12:10 Azureって何よ2017年の最新情報をゆるまとめ
12:10〜12:40 ランチ配布&休憩
12:40〜13:30 Azure 2017年3月障害Deep Dive
13:40〜14:30 bitFlyerを支える仕組み - Azure障害の中1時間未満でサービス復旧を実現-
14:30〜15:00 サポートエンジニアが紹介する、Azure Portal/CLI 使いこなし
15:10〜15:40 Azure ML系 「practice over theory」
15:40〜16:30 DocumentDB DeepDive
16:40〜17:30 オルターブースさんのAzure事例(松村さん、森田さん.NET CoreとACS、Web Apps)
17:30~17:50 LT
17:50~ クロージング
セッションメモ
Azureって何よ2017年の最新情報をゆるまとめ by Azure女子部
詳細は以下を参照してください。
https://www.slideshare.net/jazug_girls/azure2017
- Azureビギナー向けに、最近のAzure紹介
- ストレージ、PaaS、IaaSのアップデート紹介
ストレージ
- 2016年04月 BLOBストレージ登場(ブロックBlob, Append Blobのみ)、HOTとCOOLのオプション
- 2016年05月 Azure BackupでVM V2のバックアップ機能GA
- 2016年06月 Azure backupでPremium Storageもサポート
- 2016年06月 DocumentDBの複数リージョンレプリケーション機能GA
- 2016年09月 BLOBストレージへの格納時および取得前の暗号化/復号化機能GA
- 2016年09月 VMディスク暗号化機能GA
- 2016年10月 Site Recoveryで格納時データ暗号化機能GA
- 2016年11月 Azure backupでディスク暗号化しているVMのバックアップサポート
- 2016年12月 Data Lake StoreがGA
- 2016年12月 ブロックBLOBの最大ブロックサイズが4MBから100MBに拡張
- 最大サイズが195GBから4.77TBに拡張
- Page Blobの最大サイズは1TBのまま
- Append Blobの最大サイズは195GBのまま
- 2017年02月 Managed Disks GA。ストレージアカウントの意識なしにディスクが使用可能
- マスターイメージの使用・管理が楽になった(前はストレージアカウントの数だけ用意する必要があった)
- ストレージアカウント毎の性能上限を気にしなくてよくなった
PaaS
- MySQL in Appが登場
- App serviceの中だけでしか使えない
- Azure App Service on Linux
- linux上でのwebアプリ実行サポート
- 高度なアプリケーションの再起動機能。web appsホストのローリング再起動が可能に
- Azure FunctionがGA
- Azure Functionのvisual studioを使ったローカル/リモートデバック機能
- Azure Functionのプリコンパイルがサポート。dllをアップロードして動かせる
IaaS
- VMシリーズが増えた
- コンピューティング最適化のF
- ストレージ最適化のL
- GPUインスタンスのN
- ハイパフォーマンス向けのN
- Security CenterがGA
- Azure DNSがGA
- Azure LBがIPv6、複数VIP構成対応
- VNETピアリングGA
- NICのMACアドレス固定
- Azure VPN GatewayでActive-Active構成サポート
- Azure monitor, Azure NW watcher
- Azure Stack TP3
Azure 2017年3月障害Deep Dive
資料
https://docs.com/user770511/5468/azure20173deepdive
- このセッションについては↑の資料を読むことを推奨します
- 2017年3月8日に発生した東日本のストレージ障害のroot cause analyticsで触れられた、Azureのストレージシステムで使われているロケーションサービス、ストレージスタンプ、フロントエンドレイヤー、パーティションレイヤー、ストリームレイヤーについて説明
- 実際にデータを格納しているエクステントノードの動きやデータレプリカ時の動きなども説明
参考文献
Azureストレージの論文。2011年ごろのものだが、今でも中身は通用する。
https://download.microsoft.com/download/C/0/2/C02C4D26-0472-4688-AC13-199EA321135E/23rdACM_SOSP_WindowsAzureStorage_201110_jpn.pdf
bitFlyerを支える仕組み - Azure障害の中1時間未満でサービス復旧を実現-
資料
https://www.slideshare.net/YutoTakei/azure-75296598
- 3/8の東日本のredis障害では、西日本にredisを立てることで、1時間ほどで復旧できた
ストレージ障害対応方法
- GEO冗長をうまく使う
- 今のところペアリージョンが同時に落ちたことはない
- GRSが発動するには最大12時間掛かる
- でもGRSが実際に発動したことはまだない
- 同じアセットを別のストレージにデプロイしておく
- 接続文字列を外部から動的に変更できるようにしておく(DNS)
- CDNを使う
Cloud Service
- 別リージョンへデプロイ
- デプロイ時間が5分以上かかることを想定
Azure DNS
- DNS自体を冗長
- Route53使うなど
- Traffic Managerもあり
Redis Cache
- あくまでキャッシュとして使う
- キャッシュがそろうまで30分程
SQL Database
- 接続文字列を変更できるようにしておく
- バックアップをとる
- GEO Replicationをとる
- セカンダリで使うときは、Failoverしてからスケールアップするとよい
- 基本コピーではなく、レストアを使う
サポート系
- SLAを割った場合、サービス利用料金を返金してもらえるが、自分から申請する必要がある(1か月以内)。
- プレミアサポート以外は、顧客のコンテキストを保持しないので、サポートリクエスト時に自分の構成、何が起きているのかを的確に伝えると迅速な回答が期待できる
DocumentDB DeepDive
資料
https://www.slideshare.net/takekazuomi/documentdb-deep-drive
- partition keyによって負荷分散される先のpartionが決定されるので、設計が重要
- 特定のPartionにデータが集中してしまうと性能がでない
- 負荷分散の概要などを説明
- JSONやアクセス数などから必要なRUなどを計算してくれるツール
オルターブースさんのAzure事例(松村さん、森田さん.NET CoreとACS、Web Apps)
資料
https://docs.com/yuta-matsumura/9364
- オリジナルソースを作るサービスのバックエンドをAzure, AWSのマルチクラウドで構築している
- 当初はcakePHPで作る予定だったが、de:code2016に参加して、Azure使ってみたくなった
- Azure DNSだけだと、Zone Apexに対応していないので、Route53に変更した
- 基本的にはTerraformやAnsibleで構成自動化しているが、一部は手で管理している