iPadでiPadアプリが作れるiPadアプリ「Codea」を使ってみた。
Codea
iPadでコーディングなんて、どうせまともにコーディングできないんでしょ?と思ってしまうが、
これが意外と本格的に開発ができる。作成したアプリのリリースも可能。
特徴をまとめると、
- 言語はLua、Processing風のフレームワーク
- 予測変換や便利ボタンで、少ないタイピングでコーディングが可能
- 画像、音の素材はDropBoxから取得
- WiFi経由でPC/Macでコーディングもできる
- XCodeのプロジェクトでエクスポートできる
- Objective-Cでadd-onを作れる
という感じ。
###1. 言語はLua、Processing風のフレームワーク
Lua言語でコーディングする。ちょっと特殊なのは
- class()で疑似クラスを作成
- 作成したファイルはrequire不要で勝手にロードされる
- local c = ClassName() とすると、ClassName:init()が呼ばれる
といったところ。
Processing風のフレームワークになっていて、
init, draw, touch メソッドをそれぞれ実装していく。
Web版のリファレンスはこちら。リファレンスはCodeaのアプリ内に入っているので、開発しながら参照可能。
###2. 予測変換や便利ボタンで、少ないタイピングでコーディングが可能
これは公式ページの動画を是非見てほしい。
- 色はカラーピッカー、素材はダイアログで選択可能
- 予測変換機能があり、例えば"image"と入力したい場合は"i"を入力した時点で"image"が表示されるので、これをタップすれば良い
- コーディングでよく使用する、括弧や演算子、インデント等は、ソフトキーボードに専用のボタンが用意されている
###3. 画像、音の素材はDropBoxから取得
DropBoxと連携し、DropBoxから画像や音素材を取得できる。
画像はカメラロールからも取得可能。
用意されているサンプルアプリの素材が他のアプリでも選択可能となっていて、これも使用可能。
###4. WiFi経由でPC/Macでコーディングもできる
"エアコード"という機能。
PC/MacのブラウザからCodea上のアプリのコーディングを行うことができ、
Codea上のアプリには入力したコードが即時反映される。
###5. XCodeのプロジェクトでエクスポートできる
Codeaで作成したアプリは、エクスポートすることが可能。
XCodeのiOSプロジェクトとして出力されるので、作成したアプリをリリースすることもできる。
###6. add-onを作れる
最後の手段、add-on。
Objective-Cでadd-onを作成し、それをLuaから呼び出すことができる。
add-onはXCode上で作成するしかないので、Codeaで一通り作成し、エクスポートしたアプリに、
広告等を付けたい場合に使える。
だいたいこんな感じ。
簡単なカジュアルゲームであれば、十分開発できると思う。
非常に残念なのが、Android用にエクスポートできないところ。
Moai SDKで実行するためのRunTimeを作ってくれている人がいるのだが、試してみたところうまく行かなかった。
Codeaで作ったLuaのソースを、結構修正しないとダメっぽい。
ちなみにCodeaと同様に、iPad上でアプリ開発が可能なアプリとして、ScriptKitというものがある。
Codeaと比較すると、ユーティリティ系のアプリに向いているとか。
とりあえずここまで。