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vscodeの拡張機能(Extension)を公開するまで

Last updated at Posted at 2022-09-29

gRPCのprotoファイルなど、表示を良い感じに整えることができる?拡張機能を作成し、公開してみました。

その時に試した内容などをまとめていきたいと思います。

※ protoファイルに関しては、下記公式をご参照ください
https://developers.google.com/protocol-buffers/docs/proto3

前提

  1. 拡張機能のコーディングが完了していること

前置き

普段、IDE(統合開発環境)として、vscode(Visual Studio Code) を利用しています。
多くの拡張機能があるため、実際に利用していて特に問題なかったのですが、「半角スペースを使って良い感じに見栄えを揃える」という作業が発生したことがあります。
vscode では 複数行を一つのカーソルで選択 ができる機能があるため、その時は 面倒に感じながらも 普通に作業をするよりは早く対応ができました。
『自分達が目で見て分かりやすい』状態を保つことはとても重要だと思います。ですが、作業があまり生産的ではないことも事実…。
vscode の拡張機能を作る記事をいくつか拝見し、せっかくなのでやってみよう!という気持ちになり、作成をしてみました。
そして、自分が実際の業務でも使いたいと思ったため、公開もしました。
その時の備忘録メモとして、まとめていきます。

公開するための準備

1. Publisher ID を控える(アカウント作成)

  1. https://aex.dev.azure.com/me?mkt=ja-JP にアクセス
  2. (GitHub アカウントで認証をし、登録しました)
  3. Azure DevOps組織 > プロジェクト にアクセス
  4. Browse marketplace を押下
    image.png
  5. Publish extensions を押下(右上のメニュー)
    image.png
  6. Owner の箇所をhoverして、Publisher ID を控える
    image.png
    ※ 隠す必要がない情報もマスクしています。

2. package.json に必要な情報を設定

必須

{
  "publisher": ""
}

作成したアカウントのPublisher ID を設定してください

任意

{
    "icon": "",
	"repository": {
		"type": "git",
		"url": ""
	}
}
  • icon は「128px × 128px」推奨
    「package.json が置いてあるディレクトリ」からの相対パスを指定
    ※ 指定する画像に、SVGは利用非推奨
  • repository > url に、ソースコードを管理しているURLを指定

公開する

公開する方法は
「vsceコマンドにお任せ」 or 「vsix拡張子のvscodeに取り込むファイルをアップロードする」
の 2通りあるようです。

方法1. コマンド経由で公開

  1. アクセストークンを生成する

  2. ローカルで、下記のコマンドを実行する

     $ vsce login ${Publisher ID}
     # ここで、1で生成したアクセストークンを入力して、認証をする
     $ vsce publish
    

方法2. サイトからアップロードして公開

  1. ローカルで下記のコマンドを実行し、 vsix拡張子のファイルを作成する

     $ vsce package
    
  2. Azureのアップロード画面を開き、1のファイルをアップロードする

    • https://marketplace.visualstudio.com/manage/publishers
    • 新規の場合
      1. New Extension を押下
      2. Visual Studio Code を押下
      3. 1で生成したvsix拡張子のファイルをアップロード
      4. Upload を押下
    • バージョンアップの場合
      1. 「...(More Actions)」を押下
      2. Update を押下
      3. 1で生成したvsix拡張子のファイルをアップロード
      4. Upload を押下
  3. reCAPTCHA認証 を行う

  4. 以下のメッセージが表示されればOK
    image.png
    ※ 反映までに少し時間がかかります

感想

アカウント作成や公開するページに辿り着くまでにやや時間がかかりましたが、思った以上に簡単に公開することができました。
公開をしてみて感じたことですが、「公開できた安心」と同時に「(こんな内容で)公開して大丈夫か…?」という不安にも駆られました(最終的には「使いたい人だけ使うでしょう!」と開き直りました)。

思った以上に、簡単に公開できました。実際にやってみて、
コマンド経由で簡単にできることも魅力でしたが、個人的には、Marketplace の画面から公開する方が安心感がありました(アクセストークンの管理が面倒)。
どちらの方法でも公開やバージョンアップができることは確認できましたので、個人のリリースフローに合わせた形で良さそうです1

  1. Marketplaceのサイトからアップロードする手順は、実は、公開する以外の用途でも使えます。
    vsix拡張子のファイルを作成し、そのファイルをを共有すれば、他の環境でも利用することが可能になります。

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