なぜ書いたか
ClineをAWS Bedrockを通して使うとき、AWS Identity Centerのユーザーで認証する方法が見つからなかったので書きます
この記事で書くこと
AWS Identity Centerのアクセスポータルからアクセスキーを取得して、Clineで使う方法を書きます
※アクセスキーには有効期限があります。有効期限が切れたら、再度アクセスキーを取得してClineに設定してください
※長期的に使用するのであれば、AWS CLIの認証設定を使う方法がよいでしょう。詳細はこちら
この記事で書かないこと
AWS Identity Centerの設定
AWS Bedrock 設定(モデルのリクエスト方法)
VSCodeのインストール方法
Clineのインストール方法
バージョン情報
Cline: 3.13.3
VSCode: 1.99.3
Windows 11 + WSL
(ちなみに)ClineをAWS BedrockとAWS Identity Centerを通してVSCodeで利用するには次の手順を経ます
- AWSIdentity Centerを有効にして、ユーザーを作成、許可セットを割り当てます
- AWS Bedrockにて、使用したいモデルが使えるように、リクエスト申請をします
バージニア北部、オハイオ、オレゴンの各リージョンでリクエストしておくと、クロスリージョン推論がつかえるのでよいかも - 自PCにVSCodeをインストールして、"拡張機能"からClineをインストールします
- Clineの設定画面に、AWS Identity Centerアクセスポータルから取得したアクセスキーを設定します(本題)
AWS Identity Center アクセスポータルからアクセスキーを取得します
-
AWS Identity Centerのアクセスポータルにサインインし、使用したいAWSアカウント->許可セットの「アクセスキー」リンクをクリックします
-
「オプション3:AWSサービスクライアントで使っている、ご自身の設定値を使用する」の「AWSアクセスキーID」のリンクボタンをクリックして、キーを取得します
-
VSCodeのClineの歯車アイコンから設定画面を開き、設定します
・API Provider: Amazon Bedrock
・●AWS Credentials -
「AWS Access Key」にキーを貼り付けます
同様にほかのキーもコピー&ペーストします
「AWSシークレットアクセスキー」->「AWS Secret Key」
「AWSセッショントークン」-> 「AWS Session Token」
-
Clineの設定を続けます
- AWS Region: AWS Bedrockにてモデルのリクエスト申請を行ったリージョンを選択します
- Use cross-region inference: チェックを付けます
- Use prompt caching: 項目があればチェックを付けます
- Model: 使いたいモデルを選択します
- Enable extended thinking: チェックを付けます
- Saveボタンをクリックして設定を保存します
使い方
Clineにてチャットを始めると使い始められます
まとめ
AWS Identity Centerのユーザー|許可セットに割り当てられたアクセスキーを、Clineに設定することができます
アクセスキーには有効期限があります。有効期限が切れた場合は、再度アクセスキーを取得してClineに設定してください
※長期的に使用するのであれば、AWS CLIの認証設定を使う方法がよいでしょう。詳細はこちら
どなたかのお役に立てば幸いです