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2015年の構想から始まり、20115年~2016年の大型案件にプロトタイプとして適用を経て**インフラ自動化フレームワーク『SHIFT ware』**を2017/10/4にオープンソースソフトウェア(以下OSS)としてリリースしました。

sw_mark_logo.png
https://shift-ware.github.io/ja/

私も関わらせていただいた人間の一人として(中身については上記URLからご参照いただくこととして)ここではプレスリリースでは語られていない、本OSSリリースに至った背景および想いをせっかくなので自分の考えをいれつつ下記の観点でお伝えします。

  • エンジニア観点
  • 組織観点
  • 個人観点

(エンジニア観点)エンジニアのマインド変革

今回結果として、エンジニアにたいして行き着いたところがこの「マインド変革」です。
SHIFT wareは単にソフトウェアとしてのOSSという見方ではなく、みなさんの働き方を変える1つのきっかけとしてもらいたいのです。他のOSSの中にはそれをエンタープライズで常に利用可能にしているものも多くありますが、SHIFT wareのポジションはそこをメインコンセプトとするよりも、どちらかというと教育やトレーニングツールに関連させたものとして考えてます。
SHIFT wareのページで解説を読むとわかりますが、基本的なITオペレーションの経験は必要ですが、プログラム知識不要、いわゆる自動化ツールの独自の使い方も不要でインフラ構築の自動化を実現することができます。ビジネスツールの基本でもあるMicrosoft エクセルをベースに活用していくことで、簡単に自動化の素晴らしさとありがたさを体験できます。これをきっかけにして欲しいのです。

今まさにトレンドになっているInfrastructure as Code/DevOpsの観点から自動化を実現するツールはいくつかありますが、どれもとてもいいものです。ですが、インフラエンジニアの現場状況というのは、やれ**「時間がない」「忙しい」「難しい」・・・だの言い訳をして、使ってしまえば十分に取り戻せる程度の時間すら作れないエンジニアが多くおり、いつまでたっても手作業**、ダブル/トリプルチェックヒューマンエラーを繰り返して日々多大な無駄時間を費やしている状況にあります。であれば、利活用に対しての敷居をおもいっきりさげてやれば、まずは体験くらいはしてくれるだろう・・・という思いで完成し行き着いたのがフレームワークとしてのSHIFT wareです。ただ反面、非常に情けないとも感じます。ここまで敷居を下げないと何もできない輩が昨今多いのかという嘆きです。だからこそ、これをきっかけとして自らもテクノロジーの進化に追従するようなアンテナを常に張り活用し、結果として自分も会社も顧客に対しても、つまりWin/Win/Winになれるような関係を築けるようになってほしいとおもったわけです。

(組織観点)結果としての成果に結びつける

OSSとしてリリースはするものの、組織で活用したものであるので何も利益還元できないというのはまずいです。OSSなので当然プロダクト費用はありません。ではなぜにOSSで公開するのか?という話ですが、まず箇条書きにします。

  1. 対外的な技術力の見える化
  2. 「○○○であればTISではないか?」の創出
  3. (これは内向きですが)社内ソリューション展開のやり方として、外に発信した方が効率的

1、はわかりやすいですね、コードが見えてますし、どんなものをオープンにしたかは明らかにしているのでシステムインテグレーターとしてのあからさまな能力が見えるわけです。良くも悪くも転ぶ可能性はありますが、それは今後の広め方やり方次第でも変わると思ってます。

2、はどうでしょう。これを読んでいる読者で「TISといえば?」でぱっと何か答えが出る人はいるでしょうか。アンテナ張っている方々の中には、AIとか、IoTとか最近のキーワードは浮かぶかもしれませんが、実際に一番稼いでいる部分に関連するものでそれが認識されていることも重要であるとおもいます。なので「Infrastructure as Code のSIでいえばTIS」という部分をこれをきっかけに作っていければという思いもあります。

3、分かりずらいとおもうので補足すると、大きな会社で一部の小さい部署が何か会社に周知したり働きかけようとすると、よほど全社的な何か有効に広げる仕組みがない限りはうまく行き届かなかったり、時間がかかったりします。その場合、まず外に発信してしまってその外向けのリリースをキャッチして・・・みたいな方向からの方が広げるスピードとして早いということもあります。今は顧客の方がアンテナはってるケースもあるのでそこから・・・ってのももはやありかとおもってます。(本来そこも情けなさはあったりするのですが・・・)

1,2,3いずれもOSS公開によって直接的マネタイズを実現できているわけではなく、あくまで多の事業に関連するSIの構築・保守・運用などの部分の信頼度を上げたり、ドライブしたりする間接的なものであると認識しています。そのため、効果測定は難しい部分もありますがこういったオープンな活動は結果としての成果に紐付けられると期待し推進者が自身をもって活動していく、そういった人間を育てていくという観点でも大事であると思っています。

(個人観点)目標はメディアへの出演

自分はもともとインフラあがりのエンジニアでありますし、手作業・時間のかかるテストなんかも十分に経験をしてきました。効率化という観点でも、様々自分で仕組みを作ったり、スクリプト組んだりもしてきました。Infrastructure as Codeやコンテナの技術がキラーソフトウェアの登場によって活用しやすくなってからは変わりました。だって、便利すぎる。すごく時間のかかかっていたことが短時間で終わるしどんどん新しい事にも手を出せるし、それを自身の中での共有活用、もちろん他者とのシェアも簡単にできるし、技術のトレンドも身につくし・・・などといい事ずくめ。と、いうのは表面的なところで、これによって得られるのは「短時間で成果をあげることができる」ということであり、更には品質や生産性をあげることにつながるテーマであるということがわかりました。これはエンジニアにかぎらず、働く人の共通したテーマであり、今や日本国として重要なものとして位置付けられているとわかりました。
同時期に、本テーマに関連する時間労働の削減等で講演等されている株式会社ワーク ・ライフバランスの小室さんを知り、しこたまYouTubeみたり、有償のセミナーに行ったりと、どっぷり働き方改革にハマり始めました。世間を騒がせている働き方改革に関連させればより、OSSとしてリリースしたSHIFT wareの活躍の幅も広がるのでは!?と目論みはじめました。
ただそこには、上っ面なものだけではなく、しっかりとしたエンジニア(働く人)によりそったサポートもできる必要があると考えるようになりました。

そして、ついこないだではありますが、「国家資格キャリアコンサルタント」も取得でき、エンジニアリング観点のみならず具体的に就業・職業に関する専門家としても支援できるような技術を身に着けました。ITエンジニアとしてはいまのところ数少ないタイプの人間だと思います。他にもこの技術により意外なものとして得たものがあるのですが、本筋としてはずれてしまうので割愛しどこかの機会に語ろうかと思っています。

このように自分を昇華し続けてきて、更には働き方や労働生産性向上におけるコミュニティを立ち上げるなどエンジニア+働き方改革として対外的活動も具体的にはじめだしたこともあり、将来的にはサイボウズの青野社長のように小室さんとメディア上で対談をしてみたいというのが野望です。(やっと繋がった笑)

おわりに

稚拙な文章で、思い思いで書いてるのでなんか読みずらいところもあったかもしれませんがご容赦いただきつつ、今後もSHIFT ware共々よろしくお願いします。

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