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ping command を実行した際、以下の3パターンがあります。
- 成功
- 宛先ホストに到達出来ず失敗
- タイムアウトして失敗
ふと、この2つの失敗パターンの違いってなんだっけな、と思ったので備忘録も兼ねてまとめました。
【前提】そもそも ping command とは
ping command は、TCP/IPネットワーク上のデバイス間通信の疎通確認を行うためのコマンドであり、主に以下のような目的で使用されます。
- ホストまでの接続確認
ホストやサーバーに到達できるかどうかを確認することができます。 - ネットワークトラブルの調査
ネットワーク上に接続された機器やコンピュータが正常に応答しているかどうかを確認することができます。 - パフォーマンスチェック
パケットロスや応答時間を測定することで、ネットワークのパフォーマンスをチェックすることができます。
このように、pingコマンドは、TCP/IPネットワーク上のデバイス間通信の疎通確認やトラブルシューティングに幅広く使用されます。
又、念のためですが構文は以下になります。
$ ping オプション 接続先IPアドレスまたはホスト名
ping 成功パターンと失敗パターン
(成功)192.168.2.102 に ping を飛ばしたい場合
- 出力結果
C:\Users\>ping 192.168.2.102
192.168.2.102 に ping を送信しています 32 バイトのデータ:
192.168.2.102 からの応答: バイト数 =32 時間 =4ms TTL=64
192.168.2.102 からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=64
192.168.2.102 からの応答: バイト数 =32 時間 =2ms TTL=64
192.168.2.102 からの応答: バイト数 =32 時間 =2ms TTL=64
192.168.2.102 の ping 統計:
パケット数: 送信 = 4、受信 = 4、損失 = 0 (0% の損失)、
ラウンド トリップの概算時間 (ミリ秒):
最小 = 0ms、最大 = 4ms、平均 = 2ms
C:\Users\>
- 説明
上記は成功パターンです。
4パケット送信して、4パケット受信しているのが分かります。
つまり、パケットロスなども発生していないです。(損失0%)
ちなみに、ラウンドトリップは、Ping を送信して戻ってくるまでにかかった時間の事を言います。
今回の場合だと、4 回の Ping で、最小が 0 ミリ秒、最大が 4 ミリ秒、平均が 2 ミリ秒となります。
(失敗)宛先ホストに到達できない場合
- 出力結果
C:\Users\>ping 192.168.2.100
192.168.2.100 に ping を送信しています 32 バイトのデータ:
192.168.2.101 からの応答: 宛先ホストに到達できません。
192.168.2.101 からの応答: 宛先ホストに到達できません。
192.168.2.101 からの応答: 宛先ホストに到達できません。
192.168.2.101 からの応答: 宛先ホストに到達できません。
192.168.2.100 の ping 統計:
パケット数: 送信 = 4、受信 = 4、損失 = 0 (0% の損失)、
C:\Users\>
- 説明
上記の例は、Ping が宛先に到達しなかった状態を示しています。
これは、ネットワーク接続に問題がある場合や、宛先がオフラインである場合に発生する可能性があります。
宛先に到達しなかったため、応答が返されず「宛先ホストに到達できません」と表示されています。
- 考えられる原因
- IP アドレスが間違えている
- 宛先がダウンしている。
- ネットワーク接続に問題がある。
- ファイアウォールによって接続がブロックされている。
- 確認すべき項目
- 宛先ホストの IP アドレスが正しいことを確認する。
- 宛先ホストの状態を確認する。
- ルーターやネットワークスイッチなど、ネットワークインフラの状態を確認する。
- ファイアウォールが接続をブロックしていないか確認する。
(失敗)タイムアウトした場合
- 出力結果
C:\Users\>ping 192.168.122.1
192.168.122.1 に ping を送信しています 32 バイトのデータ:
要求がタイムアウトしました。
要求がタイムアウトしました。
要求がタイムアウトしました。
要求がタイムアウトしました。
192.168.122.1 の ping 統計:
パケット数: 送信 = 4、受信 = 0、損失 = 4 (100% の損失)、
C:\Users\>
- 説明
上記の例は、Ping が宛先に到達したが、応答が遅すぎて応答がタイムアウトした状態を示しています。
これは、ネットワークが過負荷である、またはホストが応答に時間がかかるように設定されている場合に発生する可能性があります。
宛先に到達したが、応答メッセージが時間内に返されなかったため、「要求がタイムアウトしました」と表示されています。
又、応答時間は、デフォルトだと5秒で設定されていますが、以下のように、-w オプションを使う事で時間を変更する事も出来ます。
ping -w 10 192.168.122.1
上記の場合だと、応答が10秒以内に返ってこなかった場合にはタイムアウトと判断されます。
- 考えられる原因
- 宛先ホストの応答が遅い or 過負荷でリクエストを処理できていない
- ファイアウォールが原因で接続が遮断されている。
- ネットワーク接続に問題がある。
- 確認すべき項目
- ファイアウォールが接続を遮断していないか確認する。
- 宛先ホストのネットワーク接続やホストのリソース状況を確認したり、負荷状態を確認する。
過不足あれば、ご指摘下さい。
以上!終わり!