はじめに
今月から Flutter を触り始めたのですが、まだまだ勉強不足で毎日公式ドキュメントなどを睨めっこしたり、練習用のリポジトリ作ってひたすらコード書いたりしています。
その中で、@override
という単語をちょいちょい見ます。
Flutter プロジェクト立ち上げた時の最初のコードでもありますね。
import 'package:flutter/material.dart';
void main() {
// 2.MyAppを呼び出す
runApp(const MyApp());
}
// MyAPP のクラス
class MyApp extends StatelessWidget {
const MyApp({super.key});
@override // ← これ
Widget build(BuildContext context) {
// 3.タイトルとテーマを設定する。画面の本体は MyHomePage で作る。(27行目)
return MaterialApp(
title: 'Flutter Demo',
theme: ThemeData(
colorScheme: ColorScheme.fromSeed(seedColor: Colors.deepPurple),
useMaterial3: true,
),
home: const MyHomePage(title: 'Flutter Demo Home Page'),
);
}
}
class MyHomePage extends StatefulWidget {
const MyHomePage({super.key, required this.title});
final String title;
@override // ← これ
State<MyHomePage> createState() => _MyHomePageState();
}
class _MyHomePageState extends State<MyHomePage> {
int _counter = 0;
// 5.カウンタが押された時のメソッド
void _incrementCounter() {
setState(() {
_counter++;
print("Hello world");
});
}
@override // ← これ
Widget build(BuildContext context) {
// 4.MyHomePage の画面を構築する鵜部分
return Scaffold(
// 画面上部のタイトル部分
appBar: AppBar(
backgroundColor: Theme.of(context).colorScheme.inversePrimary,
title: Text(widget.title),
),
body: Center(
child: Column(
mainAxisAlignment: MainAxisAlignment.center,
children: <Widget>[
// 画面の中央に表示されるテキスト
const Text(
'You have pushed the button this many times:',
),
// テキストの下に表示されるカウンタ値
Text(
'$_counter',
style: Theme.of(context).textTheme.headlineMedium,
),
],
),
),
// 右下の「+」ボタンに対応するフローティングボタン
floatingActionButton: FloatingActionButton(
onPressed: _incrementCounter,
tooltip: 'Increment',
child: const Icon(Icons.add),
),
);
}
}
なんだろうと、まぁお約束なのかな。と放置していましたが、そろそろ理解したいなと思って調べたので簡単にまとめました。間違い等あれば是非ご指摘下さい。
@override
とは
Dart におけるアノテーション(クラス、メソッド、変数などに対して特定の処理や動作を追加する時に使われる)の一つで、既存のメソッドを意図的に上書きしたい時に使用される
これにより、同じ名前のメソッドが2つ存在するなどのミスを防ぐ事が出来る。
あくまで、既に定義された既存のメソッドを上書きしたい時に使われるため、新しくメソッドを定義する時は @override
は不要。
極論、@override
つけて定義する事も出来なくはないが、本来の使い方として正しくはないためいらない。
つまりまとめるとこんな感じですかね。
-
@override
ありで、既に定義されているメソッドの場合。
正しい使い方で、メソッドは上書きされる。 -
@override
ありで、定義されていないメソッドの場合。
新規で作成されエラーは出ないが、そもそも@override
は不要。(本来の使い方として正しくない) -
@override
なしで、既に定義されているメソッドの場合。
エラーになり、もう既に同じやつあるから上書きしてくれ(@override
をつけてくれ)と言われる。 -
@override
なし:定義されていないメソッドの場合。
新規で作成される。正しい使い方。
まとめ
@override
は主に既存のメソッドを意図的に上書きする際に使われ、同じ名前のメソッド存在しているなどの矛盾を防ぎ、エラーを出さないために使われる。
つまり極論 @override がなくてもプログラムとしては動くけど、我々開発者の為に用意してくれている機能。という感じなのかな。
参考サイト