簡単な説明
開発ブランチの変更内容を効率的に把握するために、Git の差分を Cursor AI に解析させる方法を紹介します。この方法を使えば、コードの変更点を素早く理解し、生産性が上がると共に次の作業に早急に着手出来ます。
活用シーン
個人的に思う活用シーンは下記です。
- コードレビュー前の準備:レビュー対象の変更内容を事前に把握
- 作業の引き継ぎ:他の開発者の作業内容を素早く理解
- ドキュメント作成:変更履歴や実装内容のドキュメントを文書化する時
本題
開発ブランチにてターミナルで下記のコマンドを実行します。
% git diff main..開発ブランチ名 > branch_changes.diff
branch_changes.diff
というファイルが生成されます。
% git status
On branch 開発ブランチ名
Your branch is up to date with 'origin/開発ブランチ名'.
Untracked files:
(use "git add <file>..." to include in what will be committed)
branch_changes.diff # これ
nothing added to commit but untracked files present (use "git add" to track)
%
最後に、作成したファイルの相対パスをコピーして、ファイルメインション機能を使って Cursor AI に食わせます。
例
下記のファイルを確認し、このブランチでどういった変更がされているか説明してください。
@branch_changes.diff
注意点
ブランチの作業ボリュームがでかいとかなりの量になるため、そこは使い所を見極める必要がありそうです。その場合、下記の様に特定のディレクトリに限定する方法があります。
特定のディレクトリに限定し差分を取得する場合
例として feature ディレクトリ内の全ての変更を取得したい場合はこのようにやります。
% git diff main..開発ブランチ名 -- feature/ > feature_changes.diff
mainブランチと現在の開発ブランチの間で、feature/ディレクトリ内のファイルに対する変更のみを抽出し、feature_changes.diff ファイルに保存します。
以降の手順は先ほどと同じで、Cursor AI に食わせます。
まとめ
Git の差分情報と Cursor AI を組み合わせることで開発作業の効率が向上します。
ただ、鵜呑みにするのではなく、ある程度は疑いつつ上手に使う事が大事です。
便利である反面、間違えた回答をする事もそれなりにあります。
要は使いようです。
上手に使い、開発の効率と生産性を向上させていきましょう!