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モデリングの世界に再入門:ユースケース記述

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はじめに

UMLの基礎からしっかりと学び直し、プロジェクトで役立つ形にアウトプットしていきたいと考えました。
自分自身の理解を深めるとともに、同じような課題を感じている方々の一助となれば嬉しいです。

UML2.5.1の仕様書を読んだ個人的な見解ですので、おかしなところがあればご容赦ください。

詳しいモチベーションはこちらの記事をご参照ください。

前回はユースケース図に関してまとめました。

今回は、ユースケース記述に関してまとめていきます。

ユースケース記述

概要

ユースケース記述は、利用者(ユーザー)の視点からシステムの振る舞い(=システムがどのような機能を提供するのか)を記述し、具体的なシナリオを通じて要件を明確化するために使用します。

記述方法

ユースケース記述は以下のような表で記述していくことが多いです。

ユースケース名 ユースケースの名称
アクター 対象となる機能を利用するユーザー
目的 ユースケースを実行する目的や達成しようとする目標
前提条件 ユースケースが開始される前に満たすべき条件
成功条件 ユースケースが成功したときの状態
失敗条件 ユースケースが失敗したときの状態
基本フロー ユースケースの基本的な手順やステップを順序立てて説明
代替フロー 基本フローに対する例外的な状況や分岐点を説明
拡張フロー 基本フローや代替フローのさらに詳細な分岐を説明

記述例

ユースケース図のときに使用したユースケース図を使用して1つ例を示します。

ユースケース名 引き出し
アクター 顧客
目的 顧客が口座から現金を引き出す
前提条件 顧客がATMにログインしている
成功条件 顧客が指定した金額の現金を受け取る
失敗条件 残高不足、システムエラーなどで引き出しができない
基本フロー 1. 顧客がATMにカードを挿入し、暗証番号を入力する。
2. 顧客が「引き出し」を選択し、引き出し金額を入力する。
3. システムが残高を確認し、金額を引き出す。
4. 顧客が現金を受け取り、カードを回収する。
代替フロー 3a. 残高不足の場合、システムはエラーメッセージを表示する。
3b. システムエラーの場合、システムはエラーメッセージを表示する。
拡張フロー -

さいごに

今回はユースケース記述に関してまとめました。
ユースケース図を作成するときはセットで作成することが多いと思うので、合わせて使っていきたいと思います。

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