爆速BrainDump：Notion編

Posted at 2024-04-14

はじめに

最近、評判の高いNotionを導入し、個人的な情報やタスクを管理し始めました。
移動時間にはXを使って技術情報をチェックしたり、週末にやりたいことを思いついたら、Notionのデータベースにメモを残しています。
しかし、スマートフォンからNotionのデータベースに情報を入力しようとすると、クリック回数が多く（特にURLを入力する際には、クリックが多くなってしまいます）、利便性に欠けると感じました。
そこで、爆速（できれば1クリックで完了するような）でデータベースにメモを残せるような仕組みを構築したので、3回に分けて紹介していきます。

Notion / Notion API　← 今回
Google Apps Script
iPhone ショートカット

アーキテクチャ構成

実装

Notion Databaseの作成とAPI経由で作成したデータベースにレコードを追加するための設定を行います。

要約

Notionインテグレーションを作成する
- シークレットを控える
データベースを作成する
- ページのコネクトにインテグレーションを追加する
- データベースIDを控える

A. データベースの作成

①任意のページにデータベースを作成する。
　Title、URL、Dateの3つのプロパティを設定する。
　・Title：技術記事のタイトル or やりたいことの概要
　・URL：技術記事のリンク
　・Date：追加した日時

②作成したデータベースの「設定」→「ビューのリンクをコピー」を押下し、データベースIDを取得する。
　ビューのリンクは、https://www.notion.so/{workspace_name}/{database_id}?v={view_id}のフォーマットで構成されているので、このdatabase_idを控える。

B. インテグレーションの作成

①Notionの設定画面の「自分のコネクト」を選択し、「インテグレーションを作成または管理する」を押下する

②ブラウザで「私のインテグレーション」画面が開いたら、「新しいインテグレーション」を押下する。

③「基本情報」画面が開いたら、「関連ワークスペース」を選択、「名前」を入力し、「送信」を押下する。
　「関連ワークスペース」は、Aでデータベースを作成したワークスペースを選択する。
　「名前」は、任意の名前でOK（ここでは爆速BrainDumpとした）。

④インテグレーションが作成できたら、「シークレット」が表示されるので、メモする
　「表示」を押下すると「コピー」ボタンが出てくるので、「コピー」を押下することでクリップボードにシークレットをコピーすることができる。

C. コネクトの追加

①Aで作成したデータベースがあるページを開き、右上の「設定」→「接続先」を押下し、Bで作成したインテグレーションを選択する。

②許可ダイアログが出てきた場合は、「はい」を押下する。

動作確認

Notion API仕様

データベースにレコードを追加する際は、以下の仕様に則ってHTTPSリクエストする。
※データベースの各レコードは、Notionではページとして管理されている。

URL

エンドポイント：https://api.notion.com/v1/pages
メソッド：POST

Header

キー名	値	備考
Accept	application/json
Notion-Version	2022-06-28	公式リファレンスに記載されている最新のVersionを指定
Authorization	Bearer ${secret}	Bで取得したシークレットを`${secret}`に入力

Body

{
    "parent": {
        "type": "database_id",
        "database_id": "${database_id}"  // ${database_id}: Aで取得したデータベースIDを設定する
    },
    "properties": {
        "Title": {
            "title": [
                {
                    "text": {
                        "content": "${title}" // ${title}: 追加するレコードのTitleを設定する
                    }
                }
            ]
        },
        "URL": {
            "url": "${url}" // ${url}: 追加するレコードのURLを設定する
        },
        "Date": {
            "data": {
                "start": "${date}" // ${date}: 追加するレコードのDataを設定する
            }
        }
    }
}

テストデータをリクエストする

API仕様の各変数に以下の値を設定して、リクエストする。

変数名	値
title	'Qiita'
url	'https://qiita.com/'
date	'2024-04-14'

結果

リクエストした内容でデータベースにレコードが登録されていることを確認する。