51
45

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 5 years have passed since last update.

Ansibleのyum module:各state(present,installed,latest,absent,removed)の違い

Posted at

Ansibleでyum moduleを使っていたときに少しハマったのでメモします。

yum - Manages packages with the yum package manager — Ansible Documentation

yum moduleとは

その名の通り、RedHat系で利用されるパッケージ管理システムを利用してプロビジョニングを行うためのモジュールです。
このmoduleを利用して、パッケージをインストールしたり削除したりします。

各stateの一覧と意味

公式ドキュメントの state 欄にも

Whether to install (present or installed, latest), or remove (absent or removed) a package.

としか書かれておらず、結局それぞれの違いはなんだろうと思ったのがきっかけです。

state 意味 対応するyumコマンド
present パッケージのインストール yum install
installed presentのalias yum install
latest パッケージの最新版へのアップデート yum update
absent パッケージのアンインストール yum remove
removed absentのalias yum remove

注意すること

このうち、 latest が曲者でした。ansible実行の1回目と2回目以降で、結果が変わるケースがあります。

  • name[pkgname]-[version]を指定したとしても、statelatestであれば、指定したバージョンより新しいものが(あれば)インストールされる
  • しかも、新しいバージョンがインストールされるのはansible実行の2回目以降。1回目は指定したバージョンがインストールされる

例えば、以下のような書き方をしたとします。

tasks/main.yml
  name: install one specific version of Apache
  yum: name=httpd-2.2.29-1.4.amzn1 state=latest

yumリポジトリ上に、 httpdの2.2.29と、2.2.31のパッケージが混在していたとします。

すると、以下のような動きになります。

  • 初回実行時 : httpd-2.2.29がインストールされます。
  • 2回目以降 : httpd-2.2.31へ更新されます。

何が嫌か

冪等性が崩れます。何回やっても同じ結果になるかと思いきや、初回と2回目以降で結果が変わるためです。
試したのはansible 1.9ですが、ソースコードを見る限りでは2.0系でも同じようです。

https://github.com/ansible/ansible-modules-core/blob/stable-1.9/packaging/os/yum.py
https://github.com/ansible/ansible-modules-core/blob/stable-2.0/packaging/os/yum.py

結局どうするべきか

パッケージのバージョンを固定したければ、そもそもlatestを使わずに、presentinstalledを使う ということでした。

裏でどんなyumコマンドが実行されているかを想像した上で、latest っていう意味から分かるでしょと言われるとそうなのですが、何気なく書く場合は注意しましょうという話でした。

51
45
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
51
45

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?