WebServiceTemplateとRestTemplate
WebServiceTemplate と RestTemplate は共にSpring FrameworkにおいてWebサービスを呼び出すためのクラス。
SOAPベースのWebサービス呼び出し
→ WebServiceTemplate
RESTベースのWebサービス呼び出し
→ RestTemplate
WebServiceTemplate
WebServiceTemplate は、SOAP(Simple Object Access Protocol)ベースのWebサービスを呼び出すためのもの。SOAPはXMLを使用したメッセージ形式を持ち、Webサービスの呼び出しに特化している。
RestTemplate
RestTemplateは、REST(Representational State Transfer)ベースのWebサービスを呼び出すためのもの。RESTはHTTPのURI/メソッド/ヘッダー/ボディを使用して、Webリソースに対するCRUD操作を行う。
SOAP通信とREST通信の違いについて
SOAP通信
SOAP(Simple Object Access Protocol)は、XMLで構成されたメッセージ交換のプロトコルであり、WSDL(Web Services Description Language)で記述されたサービスを呼び出すために使用される。
特徴は以下の通り。
- XML形式のメッセージを使用する
- WSDLでサービスの説明を提供し、SOAPでメッセージを送信する
- SOAPメッセージはHTTP、SMTP、FTPなどのプロトコルで送信できる
- 構造が複雑で、SOAPメッセージのサイズが大きくなりがち
- 通信のセキュリティや信頼性を高めるために、WS-拡張機能を使用することが出来る
REST通信
REST(Representational State Transfer)は、Webアプリケーション間でデータをやり取りするためのアーキテクチャであり、HTTPプロトコルを使用してリソースを操作するために使用される。
特徴は以下の通り。
- XML、JSON、またはテキスト形式のシンプルなメッセージを使用する
- URI(Uniform Resource Identifier)でリソースを識別し、HTTPメソッドで操作を行う
- サーバー側でリクエストを理解するための状態を保持する必要がなく、ステートレスである
- ブラウザなどの様々なクライアントからアクセス可能であるため、Webアプリケーションやモバイルアプリなどの開発に適している
同プロジェクト内でも接続先や機能によって変わるため極力要件段階で確認、判断することが望ましい。