ジョブスケジューラ、広く使用されているが初心者が習わないもの代表な気がするのでざっくりまとめてみた
※最終更新 2020/11/2
目次
- ジョブスケジューラとは?
- 主な機能、役割
- JP1、TWS、Windowsタスクマネージャー...
1. ジョブスケジューラとは
ジョブ管理システム(ジョブかんりシステム)とは、複数のジョブ(プログラム、バッチ処理)の起動や終了を制御したり、ジョブの実行・終了状態の監視・報告などを行うソフトウェアである。「ジョブスケジューラ」、「タスクスケジューラ」とも呼ばれる。
なお、設定した時間にプログラムを起動するような単純なものを「タスクスケジューラ」と呼び、高度なもの(営業日や稼働日などの複数のカレンダーを持ち、複数のコンピュータ間の複雑なジョブ間の先行関係や例外処理を定義できるものなど)を「ジョブスケジューラ」と呼び分ける場合もある。比較的単純なものはオペレーティングシステムに標準装備されている場合も多い。 // Wikipediaより引用
主な機能としては以下の3つ
- ジョブのスケジューリング
- ジョブの異常の報告、自動リトライ
- ジョブの実行状態のログを保存
2. 主な機能、役割
ジョブのスケジューリング
日時や指定したファイルの更新などを実行条件として事前に登録することが出来る。条件は基本的には複数指定が可能である。
・時間指定で起動(例:毎週09:00に起動)
・ファイルや他システムの起動などを条件に起動
ジョブの異常報告、自動リトライ
ジョブ実行時または終了時に異常が発生した場合、メールやメッセージなどの通知で運用監視オペレータに異常を報告する。異常発生時の条件によっては自動リトライさせることも可能。
ジョブの実行ログを保存
ジョブが出力したメッセージや、ジョブの終了ステータス等をログとして保存する。
3. 主に使用されているソフトウェア
JP1
国内シェアNo1の統合システム運用管理ソフトウェア。日立提供。
他のソフトウェアも似たようなGUIなので、JP1の画面が見れれば他も理解出来ると思われる。ジョブネットの作成やコピペ、再実行や試験時のエラー発生などが簡単に出来る。
TWS(Tivoli Workload Scheduler)
IBM提供のシステム運用管理ソフトウェア。使用したことも無ければ話も聞かないので実体不明だが、マニュアルを見る限りJP1より理解しにくい部分が多い。
Windowsタスクマネージャー
標準搭載されているためサーバOSがWindowsであれば向いている。ジョブスケジューラとしては機能数は少ないがシンプルなジョブネットであれば十分対応可能。
大手の子会社などでは親会社が作ったジョブスケジューラを使用している企業も多いが、概ね考え方や機能は共通している。
基本的にはDBなどインフラよりの運用で使用されていることが多いが、開発・インフラ共通の基礎知識ではある。単に使用するだけなら難しくないツールだが、運用監視担当となると詳細な知識が必要になりそう。