MVC概要
MVC
MVC(Model-View-Controller)モデルは、ソフトウェアの設計パターンの1つです。
私が初めて聞いたのは30年以上前でした。
調べたら、1980年代初頭には有った概念のようです。
概要
MVCはアプリケーションの構造を3つの主要なコンポーネントに分割します。
- Model(モデル)
- View(ビュー)
- Controller(コントローラ)
それぞれのコンポーネントが疎結合になることにより、移植性やメンテナンス性が上がります。
コンポーネントの内容
それぞれのコンポーネントを解説します
Model(モデル)
ビジネスロジックを表します。
モデルはアプリケーションの状態を保持し、データの取得、更新、変換などの操作を実行します。
データベース、ファイルシステム、ネットワークリクエストなどのデータソースとのやり取りもモデルが担当します。
View(ビュー):
ユーザーにデータを表示する責任を持ちます。
ビューはモデルからデータを取得し、ユーザーが見ることができる形式に整形して表示します。
グラフィカルユーザーインターフェース(GUI)、ウェブページ、テキストファイルなどがビューの例です。
Controller(コントローラ):
入力を受け取り、それに基づいてモデルやビューを制御します。
コントローラはユーザーの操作やセンサーからの入力を解釈し、適切なアクションを起動してモデルを更新したり、ビューを変更したりします。
利点
パターンの主な利点は以下の通りです:
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分離の原則(Separation of Concerns):MVCパターンはアプリケーションの構造を3つの主要なコンポーネント(Model、View、Controller)に分割します。これにより、それぞれのコンポーネントが特定の役割に集中でき、コードの理解とメンテナンスが容易になります。
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再利用性(Reusability):各コンポーネントが独立しているため、他のアプリケーションで再利用することが容易です。例えば、同じModelを異なるViewで使用することが可能です。
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並行開発(Parallel Development):MVCパターンを使用すると、開発者はModel、View、Controllerを同時に開発することが可能になります。これにより、開発時間を短縮することができます。
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拡張性(Extensibility):新しい機能を追加する際に、既存のコードを変更することなく新たなModel、View、Controllerを追加することができます。
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テスト容易性(Testability):各コンポーネントが独立しているため、単体テストやモックテストを行いやすくなります。
実際のところ...
ファームウェアの仕事をしていた時は、MVCの考え方を設計に入れることでViewの影響をビジネスロジックから切り離せるのはメンテナンス性から良いというのは実感してました。
ただ、WindowsアプリやAndroidアプリ等のフレームワークが提供されている環境での開発ではVとCの分離がうまくいかず、理想通りにはいきませんでした。
そのあたりは、MVVMの解説でやっていきます。