はじめに
SNMPの学習をする必要ができたのですが、実践に勝る学習方法は無いということで、環境構築して実験してみます。
1. WSLの準備
WSLのUbuntu環境でNet-SNMPをインストールします。
1.1. Linuxのインストール
以降は、Ubuntu上で操作しますので、Ubuntuをインストールしておいて下さい。
1.2. Net-SNMPのインストール
パッケージリストの更新:
sudo apt update
Net-SNMPのインストール:
sudo apt install snmp snmpd
2. SNMPエージェントの設定
snmpd.conf
ファイルを設定します。
2.1. 設定ファイルの編集:
sudo nano /etc/snmp/snmpd.conf
2.2. 基本的な設定を追加または変更:
以下の内容を追加または変更します。
rocommunity public
syslocation "Your Location"
syscontact "Your Contact"
外部からのアクセスを許可します
agentaddress udp:161,udp6:[::1]:161
2.3. SNMPデーモンの再起動:
sudo service snmpd restart
3. MIB送信のエミュレート
SNMPエージェントからデータを取得します。
3.1. snmpwalkコマンドの実行
snmpwalk -v 2c -c public localhost
このコマンドは、SNMPバージョン2cを使用して、コミュニティ名publicでローカルホストからMIBデータを取得します。
4. Windows側アプリ
4.1. 動作確認
MIB Browser: iReasoning社のMIB Browserは、商用ソフトですが、無料版も提供されています。動作確認してみます。
MIB Browser
https://www.ireasoning.com/mibbrowser.shtml
5. まとめ
- WSLとUbuntuをインストール
- Net-SNMPをインストール
- snmpd.confを設定
- snmpwalkコマンドでMIBデータを取得
- Windows側でMIB Browserを使用して動作確認
これで、WSLを使用してSNMPのエミュレートが可能になります。