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Microsoft Forms で作ったイベント参加フォームに上限を設定したい

Last updated at Posted at 2020-02-11

はじめに

Microsoft Forms でイベントの参加受付をする事があります。
コミュニティイベントなら connpass 等のイベントサイトを使うのが良いのでしょうが、社内のローカルイベントの場合は、全員がアカウントを持っている事や、氏名/メールアドレスを自動的に収集出来る事から Forms の方が良い事もあります。

ですが、残念ながら Forms では申込数に上限を設ける事が出来ません。

そこで、Logic App を使って、申込数が上限に達した以降の申し込みにはお断りメールを自動的に送信する仕組みを作ってみます。

手順

空の Logic App を作成し、Forms トリガーの「新しい応答が送信されるとき」を選択します。

2020-02-08_16h57_24.png

対象の Form を選択します。
image.png

続けて、回答者のメールアドレスを取得する為に Forms トリガーの「応答の詳細を取得する」アクションを追加します。

レスポンスIDには上のトリガーで取得した responseId を指定すれば良いのですが、動的プロパティで取得する事ができません。
image.png

なので、コードビューで編集します。
@triggerBody()['body']['resourceData']['responseId']queries.response_id に指定します。
image.png

response_id は1から順に振られるので、これが閾値以下なら参加受付メールを、超えていれば受付締切メールを送る事にします。

条件分岐を追加します。
image.png

「値の選択」では動的なコンテンツの追加が使えるので、「応答通知の一覧 応答ID」を選択します。
image.png

条件は「次の値以下」とし、「値」には任意の数値(申込上限値)を設定します。
image.png

メール送信アクションを追加します。
ここでは Office 365 Outlook で作成しますが、ここは何でも良いです。
image.png

true の場合に申込確認メールを送信します。
image.png

ここでも動的プロパティが効かない為、コードビューで指定します。
メールアドレスは @body('応答の詳細を取得する')?['responder']、レスポンスIDは @{triggerBody()['body']['resourceData']['responseId']} で取得できます。

"actions": {
    "メールの送信_(V2)": {
        "inputs": {
            "body": {
                "Body": "<p>受付番号:@{triggerBody()['body']['resourceData']['responseId']}<br>\n<br>\n@{body('応答の詳細を取得する')?['responder']} さんの参加を受け付けました。<br>\n<br>\n</p>",
                "From": "hoge@example.com",
                "Importance": "Normal",
                "Subject": "テストイベント申込確認",
                "To": "@body('応答の詳細を取得する')?['responder']"
            },
            "host": {
                "connection": {
                    "name": "@parameters('$connections')['office365']['connectionId']"
                }
            },
            "method": "post",
            "path": "/v2/Mail"
        },
        "runAfter": {},
        "type": "ApiConnection"
    }
}

同様に、falseの場合に受付られなかった旨のメールを送信します。
image.png

"actions": {
    "メールの送信_(V2)_2": {
        "inputs": {
            "body": {
                "Body": "<p>受付番号:@{triggerBody()['body']['resourceData']['responseId']}<br>\n<br>\n申し訳ありませんが、定員に達した為参加を締め切りました。<br>\n</p>",
                "From": "hoge@example.com",
                "Importance": "Normal",
                "Subject": "あなたは補欠です(テストイベント参加申込)",
                "To": "@{body('応答の詳細を取得する')?['responder']}"
            },
            "host": {
                "connection": {
                    "name": "@parameters('$connections')['office365']['connectionId']"
                }
            },
            "method": "post",
            "path": "/v2/Mail"
        },
        "runAfter": {},
        "type": "ApiConnection"
    }
}

全体像はこんな感じになります。
image.png

おわりに

Forms でイベント参加の上限を設ける為に、回答数に応じて受付/拒否のメールを送信する仕組みを Logic App で実装しました。
「受け付けました」と言っておきながら後で「定員を超えているのでやっぱり駄目でした」と連絡するよりはまだマシ・・・だと思います。

キャンセルやら繰り上がりやらを考えると、やっぱりイベントサイトを使いたいところではありますが。

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