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メールサーバーの移行を「5W3H」でまとめ

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メールサーバー移行の振り返り

【結論】

  • メールのセキュリティは上り、取引先の相手にメールが届かないことは無くなった
  • POP形式からIMAPに代わり、PCが壊れてメールが過去のデータを取り出すことから脱却
  • Outlookを利用できなくなったハレーション解決に現在も取り組んでいる

良かったこと

  • DKIM, DMARCが対応して、メールが迷惑メールとして登録されなくなったこと
  • POPからIMAPに代わって、メールの同期と一人当たりのメール容量が増えたこと
    • 前までは会社全体で40GBだったので、もうそれだけでも最高
  • 多くの迷惑メールがブロックされるようになったこと

良くなかったこと

  • Outlookが使えなくなったことによる現場の厳しいご意見をいただき、執行役員にOutlookを含めた予算を承認をいただくことができなかった
  • DKIMが「1024bit」しか自社のドメインが対応していなかったこと
    • ここに関しては、大本のドメイン管理をしている会社との交渉なので、Googleなどの動向をみて、ドメイン管理会社と相談と交渉
  • PPAPの対策までできなかった
    • 暗号付きZIPファイル問題はまだ解決していないので、ここは解決したい

5W3H

When:いつ(日時・期限)

Where:どこで(場所)

  • 子会社含めた全会社

Who:誰が(対象者)

  • 自社ドメインで管理を行っている全ユーザー

What:何を(目標・要件)

  • 目的
    • 取引先にメールが届かないことを無くす
  • 要件
    • DKIM, DMARCが対応していること
    • 受信メールで、セキュリティを上げて、PCのウィルスを感染のリスクを減らす 

Why:なぜ(理由)

  • 入社時から、相手に迷惑メールとして届いている課題があると伝えられた
  • 会社社員が毎日ウィルス付きの変なメールを送られている実態がある
  • Googleより通達があった、メールのDKIM, DMARC対応が、現在契約しているメールサーバーを含めた会社では実施しないとの連絡あり(2023年11月時点の回答)
    https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC156UY0V11C23A2000000/

How many:どのくらい(規模・数量)

  • 250名の社員+採用などの専用メールアカウント 300のアカウントを移行

How much:いくらで(金額)

すみません。ここはシステム費と人件費もかかわるので、公開はNGとさせてください。

How:どのように(方法・プロセス)

移行前

  • 現在のメールの送信するときのツールをヒアリング
    • 事務所内では、POPを設定したOutlookでメールを送信
    • 営業さんの出先では、Gmailに転送して、そこから送っている
  • 3社見積とデモ環境を利用して検証
    • 執行役員に決済をいただく

移行時準備

  • 各支店長・執行役員に上長のお力を借りて説明
    • 移行日程とフォローについて説明
  • システム連携部分の洗い出し
  • 移行時の設定値と移行後のテストメール送信検証のチェックリスト化
    • メールサーバーの値、DNS、SPF等
    • 問題発生時の切り戻し手順準備

移行日

  • チェックリストに従って設定・テスト
    ※切り戻しが無くてほんとによかったです※

移行後

  • outlookが使えなくなったので、社内から厳しいご意見をいただき、フォロー会を実施
  • 専用のアプリがあるが、使いにくい声や不具合があるので、開発会社にバグレポートをともに提出して改善要望を随時依頼

終わりに

入社後、情シスとしての成果として、メールの移行を題材に記載を執筆しました。
いくつかの会社でも、まだメールの改善はあると思うので、今回の記事がメールサーバーの改善を検討している方へ少しでも役に立てれば幸いです。

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