Power Platform の「マネージド環境」とは?
「Power Platform 管理センター」にあった「マネージド環境を有効にする」が気になったのでメモ。
公式ドキュメント
マネージド環境の概要
https://learn.microsoft.com/ja-jp/power-platform/admin/managed-environment-overview
マネージド環境を有効にする
https://learn.microsoft.com/ja-jp/power-platform/admin/managed-environment-enable?WT.mc_id=ppac_inproduct_env
マネージド環境をアクティブ化する
https://learn.microsoft.com/ja-jp/power-platform/guidance/white-papers/managed-environment-activation
「マネージド環境」とは?
Microsoft Power Platform の「マネージド環境 (Managed Environments)」は、管理者がPower Platform を効率的に管理するための機能スイート(管理機能群)。組織のPower Platform の環境に対して追加のガバナンス機能や管理機能を適用できる仕組みで、これによって管理者は高度なガバナンス機能を簡単に有効することができる。
「マネージド環境」によって以下のようなメリットが得られる:
- 統合的な監視および管理:
- 使用状況やリソース、ユーザーのアクティビティなどを一元的に可視化し、より簡単かつ効率的に管理可能
- リスクの軽減とセキュリティ強化:
- 環境管理ポリシーを強化することで、機密データの保持やアプリの利用におけるリスクを低減し、セキュリティレベルを高めることが可能
- 自動化された運用負荷の軽減:
- ポリシーの適用や不要リソースのクリーンアップなど、管理者が手動で行わなくてはいけない作業を自動化し、運用負荷を大幅に削減
- ライフサイクル管理の改善:
- 開発から運用、廃棄に至るまでアプリやフローのライフサイクルをより効率的に管理可能
- 開発フェーズ:開発環境(Dev)、テスト環境(Test)、本番環境(Production)に分け、それぞれの環境に応じたアクセス制御や利用ルールを適用
- 例:開発環境では制約をなくし、本番環境では制約を厳しくする
- 運用フェーズ:Power Platform 管理センターで、アプリやフローの使用状況をリアルタイムで追跡し、運用中のツールがどの程度利用されているか把握
- 例:利用頻度が低いアプリは改善または停止を検討
- 廃棄(終了)フェーズ:一定期間使用されていないアプリやフローを自動的に停止または削除するポリシーを適用
- 例:6か月以上使用されていないフローを自動停止
- 開発フェーズ:開発環境(Dev)、テスト環境(Test)、本番環境(Production)に分け、それぞれの環境に応じたアクセス制御や利用ルールを適用
- 開発から運用、廃棄に至るまでアプリやフローのライフサイクルをより効率的に管理可能
マネージド環境を有効にすることで、アプリやフローを使用するユーザーのライセンス要件の明確化や、不要なアプリ/フローの自動停止・削除などの運用管理が容易になる。これにより、IT 管理者やガバナンス担当者は大規模な Power Platform の導入に伴うリスクを最小限に抑えつつ、柔軟かつ効率的に運用できるようになるのが大きな特徴。
要するに、エンタープライズレベルのガバナンスやセキュリティを簡単に実現させてくれる管理機能群。