Why|なぜ調べようと思ったのか?
- 「vSphere」を利用し始めてから1年弱、ざっくりの理解で進んでいた。
- 脆弱性情報に関するニュースで「VMware Workstation」の存在を知り、都度調べるよりもいちど全体像を理解しておく必要性を感じた。
How|情報整理の意図
- 「ESXi」「Hyper-V」など含めて、その用語が製品名なのか、仮想化手法の概念名なのか、を分かるように纏める。
What|調べた内容
<「vSphere」の構成要素と機能>
- 構成要素
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VMware vSphere
(仮想化ソフトウェアのパッケージ)-
VMware ESXi
(ハイパーバイザー) - vCenter Server(監視・管理)
- vSphere Client(管理コンソール)
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- 機能
- vMotion
- 起動中の仮想マシンを瞬時に別の物理サーバに移動(ライブマイグレーション)
- vSphere HA(High Availability)
- サーバ停止時に自動的に別のサーバで仮想マシンを再起動する
- vSphere FT(Fault Tolerance)
- 複数のサーバで同一の仮想マシンを動作させて障害に備える
- vMotion
<ハイパーバイザーとは??>
- コンピュータを仮想化し、複数の異なるオペレーティングシステム(OS)を互いに干渉させずに並行して動作させられるようにするソフトウェア。
- (語源)|supervisor(SV) が「管理者」という意味の英単語なので、「上位層からプログラムを管理する」という意味から生まれている?、らしい。
<ハイパーバイザーの種類>
ベアメタル型
- OSに拠らずハードウェア上で直接動作し、実行されるOSがすべて仮想マシン上で動作するような制御プログラム。完全な仮想化環境を得られ性能劣化も小さい。
- (通常はこれを「ハイパーバイザー」と呼ぶ。狭義のハイパーバイザー)
- 構成は、【ハードディスク>ハイパーバイザー>OS】
- 製品は、「
Xen
」「VMware vSphere
」「Hyper-V
」など
ホスト型
- 基盤となるOS上で仮想マシンを提供するソフトウェア。この方式では、コンピュータ上で直接実行されるOSを「ホストOS」、仮想化環境上で実行されるOSを「ゲストOS」という。仮想化ソフトに加えてホストOSを経由してハードウェアにアクセスするため性能の劣化は大きい。
- (仮想化ソフトウェア。あまりこれを「ハイパーバイザー」とは呼ばない。広義のハイパーバイザー)
- 構成は、【ハードディスク>ホストOS>仮想化ソフト>ゲストOS】
- 製品は、「
VMware Workstation(Player/Pro)
」「VMware Fusion
」「Virtual PC
」「VirtalBox
」「Parallels Desktop
」など- VMware Workstation:Windows/Linuxホスト向け
- VMware Fusion:Macホスト向け