Slack ワークフローが登場した という話を聞いて、早速いじってみました。
いまのところ、トリガーは以下の三種類あります。
- メニューから実行 (Actions menu)
- メンバーがチャンネルに Join したとき (New channel member)
- 絵文字でリアクションしたとき (Emoji reaction)
メニューから実行を選択した場合、指定したチャンネルの上部にアクションボタン(カミナリマーク)が表示され、ここからワークフローを起動できます。
そして、実行できるアクションは以下の二種類です。
- メッセージを送信する (Send a message)
- フォームを表示 (Create a form)
アクションはいくつか繋げることができるので、
- ふたつのチャンネルにメッセージを送信
- あるチャンネルにメッセージを送信しつつ、DM も送る
- フォームで入力した内容をメッセージとして送信する
みたいなことができます。
ワークフロー作ってみた
ワークフローを作るときはワークスペースのメニューから Workflow Builder を選択します。
10/16夜時点ではこのメニューが出ているワークスペースと、そうでないスペースがあるのでなにかしら利用条件があるのかもしれません。フリープランだとこのメニューが出ていないように見えます。
ちなみに Permission は選択できるようで、デフォルトではゲスト以外であればワークフローを作れるようです。
マウスで選択肢を選んでいくだけでさくさくワークフローを作ることができます。
試しに Slack アカウント作成の申請アクションを作ってみたのがこちら。
ウィザード形式であまり悩むことがないので、ここでの紹介は端折ります。あれこれ読むより実際にビルダーを立ち上げてみましょう。
他にも Slack アカウントが増えたときのウェルカムメッセージを送る部分も作ってみました。
基本機能で実現するので、5分ぐらいで動かせます。
気になるところ
ローンチ直後でトリガーもアクションも少ないので、できることはとても限られています。
Slack の事例ページ を見ても、だいたい同じようなことをやっているように見えます。
ウェルカムメッセージを送る、依頼/報告フォームを作る あたりが利用範囲のようです。
絵文字リアクションについては使いみちがぱっと思いつきませんでした。事例でも言及されていません。
また、作成したワークフローの編集権限は個人に紐付いてしまうのはちょっと気になります。
チームで扱えるとよいのですが、今のところはこつこつ collaborator を追加していくしかなさそうです。
あと、ワークフローで投稿したメッセージには他の bot は反応しないようです。
毎週実施しているチーム内投票のアンケートフォームをアクションボタンから作ろうと考えましたが、残念ながら Simple Poll は反応してくれませんでした。
まとめ(と希望)
ということで、ここは今後のバージョンアップでトリガーやアクション、条件分岐などが増えると面白そうです。
普段使っている GAS で書かれた bot がワークフローで置き換えられると面白そうです。
- スケジュールトリガーで、リッチなリマインダーを作ったり
- ランダム選択機能があれば、リリース当番を決めるのにも役立ちそう
- スプレッドシートにデータを保存できると、フォームの使い勝手が更に上がりそう
- 入力された内容に基づいて条件判定できると、リッチなフォームが作れそう
- 特定のパターンのコメントをトリガーに動き出せると、簡易 bot が作れそう
- Webhook が呼び出せると、あれもこれもなんでもできる
ということで、いまのところはすごいワークフローを作ることはできませんが、トリガーやアクションが増えるとそれに合わせて夢が広がっていきそうです。
Slack Workflow automation の今後に期待しましょう。