久しぶりにQiitaを見たら投稿したと思っていた記事が下書きのままでした。。。
既にホットな情報ではないですが過去ログとして供養します。
この記事のサマリ(AIによる作成)
・KeynoteはCopilotを中心に構成され、AIインフラから自作アプリまで強調されました。
・Microsoft Fabricは他社データソリューションとの統合を強化し、着実な成長を見せています。
・デバイスにNPUを搭載し、AIを動かすハードウェアが登場しましたが、まだ発展途上な印象です。
・Copilotはローコードの進化を促進し、市民開発者が対話型構築を可能にしました。
・Microsoftの市民開発推進とシステム会社とのシナジーが今後の課題です。
・現地参加は早めに到着して前の席を確保するのが重要で、翻訳アプリの準備も推奨されます。
・Keynoteとセッションでは期待感と高揚感があり、現地参加の価値が感じられます。
Keynoteの感想
Keynoteのまとめはすでにいくつか記事が出ていますのでそちらをご確認ください。
以下はあくまで自分の気になったところについての感想です。
Copilot激推し
Copilot Stackという概念でCopilotを構成するレイヤーからそれぞれ発表があり、今回のBuildは完全にCopilotを中心に据えた内容であることがすぐに分かりました。AIインフラの強化から自分でCopilotを作成するアプリケーションまで「こんなに良いものを細分化して用意したんだからあとはビジネスにうまく組み込んでくれよな!」(We make the platform, You make it matter)という圧はすごく感じます。
Fabric
データ関連ソリューションとして強く推しだされたのは昨年のBuildで発表されたデータ統合プラットフォームのMicrosoft Fabricでした。ただし革新的な変化があったかといわれるとそういうわけではなく、着実な成長を遂げている印象です。DatabricksやSnowflakeといった他社のデータ関連ソリューションとの統合を強化してFabricとしての価値を一層上げることを今後継続して行うという意思表示がみられたのが好印象でした。
Copilot+PC
デバイスにNPUを搭載してデバイスの処理リソースでAIを動かすことができるハードウェアという認識です。性能上昇やAI統合による効率化などはまだ未熟でしょうが今後のさらなる発展・統合に期待といった感じでまだまだゲームチェンジャーにはならないような印象でした。ただし個人的にはソフトウェアがハードウェアに合わせる時代からハードウェアがソフトウェアに合わせる時代となったんだという印象が強く残りました。
Low-code
Power Virtual Agentsから名前が変わったと思えばAIパワーによるドーピングで生まれ変わったのがCopilot Studio。Copilot激推しの波もありこれまでのApps、Automate、BIのビジネスは+Copilotの提案が付加価値として強く押し出すことがキーになると考えます。またCopilotがそれぞれのアプリに組み込まれたことにより市民開発者は対話による構築が可能によりローコードの関わり方は加速するのだと思います。これらのMicrosoftが推し進める市民開発の動きと情シスとシステム会社の関わり方についてどのようにシナジーを見つけ出すのかが重要だと感じます。
とにかくワクワクする雰囲気
Keynoteだけでなくセッションにも通ずるものですが、始まる前の期待感そして新発表が出たときの高揚感・盛り上がりは現地に参加しているからこそ感じられるものでした。現地参加する価値の大半がこれに詰まっていると感じます。昨今はリモートワークのためにチーム内のコミュニケーションもTeamsアイコンに喋りかけているだけの寂しい形が多くなりましたが、世界に自分と同じ領域の開発者がこれだけいてこんな顔している奴がいるのかというのを身をもって感じ(そしてなぜか勝手に仲間意識をもってしまい)、熱心に聞いていた・話していたあの人も頑張っているんだから自分も頑張ろうと思えるものでした。
Keynoteに現地参加する上での注意
とにかく早く行って前の席に座ること
Day1の一発目であるKeynoteはその名の通り最も重要なセッションであり、ここで今回の目玉となる発表が各製品紹介される形となります。そのためKeynoteだけは現地のほぼ全参加者が同じ会場で視聴することとなります。
つまり激混みします。
2024年のBuildのKeynoteは現地時間で朝9時開始でしたが、過去参加者のナレッジから今回は7:30に現地入りしました。雨天だったためそこまで早く現地入りする人はいないかと思いましたが既に100人超の参加者が待機していました。待機の時間が長いことも考慮されてかミニパンやクッキー(激甘)とカフェオレの配布が随時ありました。
1時間ほど並んで結果的に座れた位置は前方の左側で、肝心なステージ部分がバカでかいカメラで遮られていますが隙間からサティア・ナデラを見ることができました。これより前方ブロックの席はVIP(写真左側空席のところ)やMVP用の席が中心でしたが一般参加者の席も真ん中側に少しありました、開場から最速で並んだ者が座れる最高の特等席ですね。
開始前には会場は満員になります。なお後ろの人用にモニターもあるので妥協しても視聴に問題ありません。ただし照明や音響・演出はステージ向けなので一体感や臨場感が違うのだと思います。せっかく現地参加するのであればぜひ前のほうでオンラインと違う感覚を味わっていただくのがおすすめです。
翻訳アプリをインストールしておくこと
実際にはこのような景色でした。同時翻訳の字幕がありますが機械翻訳なので若干のディレイと精度の甘さがあります。そのため耳と目で異なる情報が入ってくるのが若干つらく、聞き取りに不安な方は自前の翻訳アプリがおすすめです。
iPhoneの方はMicrosoft Translatorが途切れないためおすすめとのことです。Androidの私は途切れない翻訳アプリが見つからず自分の脳みそにフル稼働してもらいました。
以上、なにかと刺激の多いKeyNoteでした。
おわり
関連URL
セッションアーカイブ (Microsoft)
https://build.microsoft.com/en-US/archives
Microsoft Build 2024 Book of News (Microsoft)
https://news.microsoft.com/build-2024-book-of-news/ja/
Microsoft Build 2024 キーノート完全日本語化まとめ・意訳 (吉田の備忘録)
https://memo.tyoshida.me/others/microsoft-build-2024-keynote-japanaese-recap/
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