##まえがき
大学の研究でUbuntuにgurobiをインストールする機会があったので,その手順を公開することにしました.
公式リファレンスがしっかりしてるので簡単にインストールできるとは思いますが,日本語による情報が少なかったので少し手間取りました.
##インストール手順
###アカウント登録
まずは,アカウントの登録が必要です.
と言っても,学生であるかの判断にメールアドレスを用いるわけではないのでgmailでも問題ありません.
登録後に送られてくるメールのURLにアクセスしてパスワードを設定しましょう.
###ダウンロード
gurobiのHP内の
Home >Download >Gurobi Optimizer
からLinux64バージョンをダウンロードしましょう.
現在の最新バージョンが6.0.0なので,ダウンロードファイルは
gurobi6.0.0_linux64.tar.gz
になると思います.
###インストール
ダウンロードしたgurobi6.0.0_linux64.tar.gz を/opt直下に移動します.
その後はファイルを解凍して,pythonさんにお願いしてセットアップをしてもらいます.
(Ubuntuはデフォルトでpythonがインストールされていたと思います.多分.)
$ sudo mv gurobi6.0.0_linux64.tar.gz /opt
$ sudo tar xvfz /opt/gurobi6.0.0_linux64.tar.gz /opt
$ sudo python /opt/gurobi600/linux64/setup.py install
###環境変数の設定
環境変数がどうにも苦手な私です.
(前に設定をミスってコマンドが何も使えなくなる恐怖を味わって以来,どうもトラウマです.笑)
bashを使っている人は~/.bashrc,zshを使っている人は~/.zshrc,cshを(以下略)
自分の使っているシェルのシェルのrcの末尾に以下の3行の文を叩き込んで下さい.
$ export GUROBI_HOME="/opt/gurobi600/linux64"
$ export PATH="${PATH}:${GUROBI_HOME}/bin"
$ export LD_LIBRARY_PATH="${LD_LIBRARY_PATH}:${GUROBI_HOME}/lib"
そしてシェルの再起動,これでほとんど設定は終わりました.
###ライセンスの取得
また,gurobiのHPに戻ります.
Home >Download >Licenses >Free Academic
に移動します.
2つのチェックボックスにチェックを入れて,Request Licenseを行います.
アカデミックじゃない方も適当に頑張ってください.
すると
grbgetkey *******-****-****-****-*************
このような形式で,ライセンスキーが発行されます.
このコマンドをホームディレクトリにて実行,これでインストール終了です!
$ cd ~
$ grbgetkey *******-****-****-****-************
###テスト
gurobiには専用シェルが存在するので,それを起動することでインストールできたかのチェックが出来ます.
$ gurobi.sh
と入力することで,以下の様な出力がありましたでしょうか?
Python 2.7.8 (default, Oct 28 2014, 12:34:31)
[GCC 4.2.4 (Ubuntu 4.2.4-1ubuntu4)] on linux2
Type "help", "copyright", "credits" or "license" for more information.
Gurobi Interactive Shell (linux64), Version 6.0.0
Copyright (c) 2014, Gurobi Optimization, Inc.
Type "help()" for help
gurobi>
##あとがき
お疲れ様でした,
私は公式リファレンスだけでは理解ができず,英語サイトからインストール方法を引っ張ってくるハメになってしまいました…
慣れればサクサクと環境構築できるようになるのかもしれませんね,精進します.
他の最適化ライブラリも試してみたいと思ってるので,情報が少ない場合は同じように投下したいと思います.