概要
最近、iOS・iPadOS・macOS標準のリマインダーと自動同期するカンバン型リマインダーアプリ「Kanbanize」をリリースしました。その際、App Store用のスクリーンショットを一から作成する機会があり、改めて方法を調べ直したので、その知見をまとめます。
App Storeに必要なスクリーンショットサイズ
iPhone向け
6.5インチディスプレイ(iPhone 11 Pro Max相当)のスクリーンショットが必須となっています。他のサイズも設定可能ですが、6.5インチサイズがあれば、App Store側で自動的にスケーリングして他のサイズに対応してくれます。
画面サイズ | 代表的な機種 |
---|---|
6.7インチ | iPhone 15 Pro Max, iPhone 14 Pro Max |
6.5インチ | iPhone 11 Pro Max, XS Max |
6.1インチ | iPhone 15 Pro, iPhone 14, iPhone 13 |
5.5インチ | iPhone 8 Plus, iPhone 7 Plus |
重要なポイントとして、App Storeの検索結果では最初の3枚が表示されます。ユーザーの目を引くためにも、最低でも3枚は魅力的なスクリーンショットを用意することをお勧めします。
iPad向け
13インチディスプレイ(iPad Pro 13インチ相当)のスクリーンショットが必要です。
スクリーンショット作成手法の比較
1. シミュレータを使用する方法
最も確実で手軽な方法は、Xcodeのシミュレータを使用することです。
- iPhone用:iPhone 11 Pro Maxのシミュレータで撮影
- iPad用:iPad Pro 13インチのシミュレータで撮影
Kanbanizeの開発では、まずこの方法で基本となるスクリーンショットを撮影し、後述のFigmaで装飾を加えていきました。
2. Figmaテンプレートを使用する方法(推奨)
実際のアプリ画面に装飾を加え、よりプロフェッショナルな見た目にするために、Figmaのテンプレートを活用しました。
iPhone用テンプレート
数多くのテンプレートがある中で、iPhone App Store Screenshotsが特に使いやすかったです。このテンプレートは:
- レイヤー構造が分かりやすい
- カスタマイズが容易
- モックアップの配置が直感的
iPad用テンプレート
13インチ向けの専用テンプレートは意外と少ないのですが、iPad Pro 11インチ用テンプレートを使用して作成した画像でも、App Storeへのアップロードが問題なく行えました。
3. Webサービスを使用する方法
App LaunchpadのようなWebサービスも選択肢の一つです。ただし、iPadのスクリーンショット生成機能は限定的なため、今回のプロジェクトでは見送りました。
まとめ:Kanbanizeでの実践から得た教訓
- まずシミュレータで基本となるスクリーンショットを撮影
- Figmaで装飾を加えて魅力的な見た目に仕上げる
- 必須サイズ(iPhone 6.5インチ、iPad 13インチ)を確実に押さえる
- 検索結果での表示を考慮して、最初の3枚に特に力を入れる
実際のアプリ開発では、機能開発に力を入れがちですが、App Storeでの見せ方も成功の重要な要素です。今回の経験から、計画的にスクリーンショット作成に時間を確保することをお勧めします。
最後に
この記事で紹介したスクリーンショット作成のノウハウは、私が開発した「Kanbanize」で実践したものです。
Kanbanizeは、iOS・iPadOS・macOS標準のリマインダーと自動同期するカンバン型リマインダーアプリです。タスクの進捗管理を直感的に行える看板型レイアウトを採用し、ドラッグ&ドロップで簡単にタスクの状態を管理できます。
主な機能:
- iOS/iPadOS/macOSのリマインダーとシームレスな同期
- カンバン型レイアウトでの直感的なタスク管理
- ドラッグ&ドロップによる簡単な進捗更新
- タイトル候補機能
- 優先度設定と優先度順ソート
ぜひApp Storeでチェックしてみてください!
- App Store: Kanbanize: カンバンでリマインダー管理
- 紹介サイト: Kanbanize