2024年12月17日にリリースされた Cursor 0.44 で、コード生成・編集をより安全に管理するための新機能「Review changes」が追加されました。
Review changesとは
Cursorの新機能「Review changes」は、AIによるコード生成・編集をより安全に管理するための機能です。
設定画面の説明文には以下のように書かれています:
List and group changes made in a composer session with an LLM for you to review
(和訳:LLMとのComposerセッションで行われた変更を一覧表示し、レビューのためにグループ化します)
主な特徴
- 複数ファイルの変更を一括確認
- Diffビューで変更箇所を明確に表示
- 2つの実行モードを用意
使い方
設定方法
- Cursorの設定画面を開く
- サイドバーから「Features」を選択
- 「Review changes」セクションで希望のモードを選択
動作モード
モード | 説明 | 用途 |
---|---|---|
Display button | 変更確認用のボタンを表示 | 慎重なレビューが必要な場合 |
Auto-run | 変更を自動で表示 | 素早いレビューが必要な場合 |
Disabled | 機能を無効化 | 従来通りの動作を希望する場合 |
Display buttonモードの流れ
- AIがコードを生成/編集
- 「Review changes」ボタンが表示
- クリックでDiff表示
- 変更を確認して適用
Auto-runモードの流れ
- AIがコードを生成/編集
- 自動でDiffを表示
- すぐに変更を確認可能
Review changesのメリット
Review changes機能を使用することで、以下のような利点が得られます:
- AIが生成・編集したコードの確認が容易になる
- 意図しない変更が含まれていないかの確認が可能
- GitHubのPRレビューのような使い心地で変更確認ができる
- 複数ファイルの同時編集も安全に管理
- 編集が意図通りでない場合、より賢いモデルで再試行が可能
特に大規模なコード生成や、複雑な変更を伴うリファクタリングで重宝する機能です。
まとめ
Review changesは、AIによるコード生成・編集をより安全に、より確実に行うためのCursorの新機能です。手動確認と自動確認の2つのモードを使い分けることで、プロジェクトの規模や重要度に応じた柔軟な運用が可能です。コードレビューの workflow に近い使用感で、AIとの共同開発をよりスムーズにする機能といえます。