はじめに
Cursorエディタには、AIを活用した2つの主要な機能があります:ComposerとChatです。これらの機能の特徴と使い分けについて解説していきます。
機能比較表
機能 | Composer | Chat |
---|---|---|
コンテキスト理解 | 自動的に現在のファイルを紐づける。関連ファイルを自動提案する。 | 初期状態では無し(手動で共有が必要) |
主な用途 | コード生成・編集 | 一般的な質問・説明 |
履歴管理 | コントロールパネルに自動保存 | チャット履歴を選択可能 |
UI | インラインメニューで利用可能。サイドメニューでも表示可能 | サイドメニューのみ |
コードブロックの実行 | できない | 可能 |
Composer機能の特徴
長所
- コードの生成と編集に特化
- ファイルを開いた時点で、現在のファイルと関連ファイルのコンテキストを自動的に理解。関連ファイルを自動提案する。
- プロジェクト構造やインポート関係を考慮した提案が可能
- コントロールパネルに履歴が保存され、後から参照可能
- インラインでのコード編集が容易
短所
- 履歴の簡易選択ができない
Chat機能の特徴
長所
- 一般的な質問や説明の取得に最適
- 以前のチャットにすぐ切り替えられる
- コマンドをコードブロックで回答させると、「Run」ボタンのクリックでCLIコマンドを実行させることができる。
短所
- 初期状態ではコンテキスト情報を持っていない
- 必要なコードやファイルは手動でチャットに共有する必要がある
使い分けのポイント
Composerを使うべき場面
- コンテキストがシンプルなコードの修正
Chatを使うべき場面
- コンテキストが大きめのコードの修正
- コードの概念や使い方の質問
- エラーメッセージの解析
- 一般的なプログラミングの質問
- 長期間コンテキストを維持して作業する場合
まとめ
ComposerとChatは、それぞれ異なる用途に最適化された機能です。開発のシーンに応じて適切に使い分けることで、より効率的な開発が可能になります。Composerはコンテキストが短めのコード開発に、Chatはコンテキストが長めの作業に、というように場面に応じた使い分けがおすすめです。