はじめに
iOS開発といえばXcodeが定番ですが、VSCodeやCursorでもiOS開発が可能になってきています。今回はSweetPadというツールを使って、VSCode/Cursor上でiOS開発を行う方法をご紹介します。
SweetPadとは
SweetPadは、VSCode上でiOS開発を可能にする拡張機能です。以下のような特徴があります:
- Xcodeビルドシステムとの統合
- コード補完
- デバッグ機能
- シミュレータ/実機での実行
- テスト実行
- コードフォーマット
セットアップ手順
1. 必要な環境
- macOS
- Xcode (最新版推奨)
- VSCode または Cursor
- Homebrew
2. SweetPadのインストール
- VSCodeマーケットプレイスから「SweetPad 」を検索してインストール
- 必要なツールをHomebrewでインストール:
brew install swift-format
# swiftlintはオプション（必要に応じてインストール）
3. 設定
VSCodeの.vscode/settings.jsonに以下を追加:
{
"[swift]": {
"editor.defaultFormatter": "sweetpad.sweetpad",
"editor.formatOnSave": true,
},
}
メリット
- 軽量な開発環境
- VSCodeの豊富な拡張機能が使える
- Git操作が快適
- マルチプラットフォーム開発がしやすい
Xcodeとの比較表
| 機能 | SweetPad | Xcode |
|---|---|---|
| 起動速度 | ⚡️速い | 🐢遅い |
| Interface Builder | ❌不可 | ⭕️可能 |
| 拡張機能 | ⭐️豊富 | △限定的 |
| プロファイリング | ❌不可 | ⭕️可能 |
注意点
- 一部のInterface Builder機能は使えない
- Xcodeプロジェクト作成は従来通りXcodeで行う必要あり
- プロファイリングなどの高度な機能はXcodeを使用
まとめ
SweetPadを使うことで、VSCode/Cursor上でもiOS開発が可能になります。Xcodeの代替を目指すというよりは、軽量な開発環境として併用するのがおすすめです。特に:
- テキストベースの開発が中心の場合
- クロスプラットフォーム開発をする場合
- VSCodeの環境に慣れている場合
に有効な選択肢となるでしょう。
こんな開発者におすすめ
- Cursorでエージェントを用いたiOS開発を行いたい場合
に有効な選択肢となるでしょう。