はじめに
iOS開発でFastlaneを使用する際のRuby環境のセットアップ手順をまとめました。特にApple Silicon Macでのセットアップにおいてよく発生する問題への対処方法も含めています。
環境
- macOS Sonoma 14.3.2
- Apple Silicon Mac (M1/M2/M3)
- Ruby 3.3.0(この記事の手順でインストールします)
セットアップ手順
1. Homebrewのインストール
すでにHomebrewがインストールされている場合は、このステップをスキップしてください。
/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"
2. rbenvのインストール
rbenvを使用してRubyのバージョン管理を行います。
brew install rbenv
3. rbenvの設定
以下のコマンドを実行して、rbenvの初期化を行います。
echo 'eval "$(rbenv init - zsh)"' >> ~/.zshrc
source ~/.zshrc
4. Rubyのインストール
rbenvを使用して、Ruby 3.3.0をインストールします。
rbenv install 3.3.0
rbenv global 3.3.0
5. Bundlerのインストール
特定のバージョンのBundlerをインストールします。
gem install bundler:2.5.16
6. 依存関係のインストール
プロジェクトのルートディレクトリで以下のコマンドを実行します。
bundle install
よくある問題と解決方法
権限の問題が発生する場合
システムのRubyを使用しようとすると、以下のようなエラーが発生することがあります:
ERROR: While executing gem ... (Gem::FilePermissionError)
You don't have write permissions for the /Library/Ruby/Gems/2.6.0 directory.
解決方法:
rbenvを使用してRubyをインストールし、そのバージョンを使用することで解決できます。上記の手順通りに実行してください。
Rubyのバージョンの互換性の問題
古いバージョンのRubyがインストールされている場合、以下のようなエラーが発生することがあります:
bundler requires Ruby version >= 3.0.0. The current ruby version is 2.6.10.210.
解決方法:
上記の手順でRuby 3.3.0をインストールすることで解決できます。
Fastlaneの実行
環境のセットアップが完了したら、以下のコマンドでFastlaneを実行できます:
bundle exec fastlane
注意事項
- プロジェクトの
Gemfile
や.ruby-version
ファイルを確認し、必要なRubyバージョンを確認してください。 - プロジェクトで特定のバージョンのRubyが必要な場合は、そのバージョンをインストールしてください。
- セキュリティ上の理由から、システムのRubyは使用せず、rbenvでインストールしたRubyを使用することを推奨します。
参考リンク
まとめ
この手順で、iOS開発に必要なRuby環境とFastlaneのセットアップが完了します。チーム内で同じ環境を共有する際にも、この手順を参考にしていただければと思います。