この記事では、WSL上でUbuntuを再インストールする際に、私が最低限行っているセットアップ手順（Git設定、Dockerインストールなど）をまとめました。忘れがちな手順を効率よく再現するための備忘録です。

WSL上のUbuntuをアンインストール

まず、既存のUbuntuインスタンスを削除します。

wsl -l -v
wsl --unregister Ubuntu-24.04

※ ここではUbuntu 24.04を例にしています。ご使用のバージョンに応じて適宜変更してください。

WSL上にUbuntuを再インストール

次に、WSLで利用可能なUbuntuをインストールします。まずはオンラインで利用できるディストリビューションのリストを確認し、WSL自体を最新にアップデートしてからインストールします。

wsl --list --online
wsl --update
wsl --install -d Ubuntu-24.04

基本セットアップ

1. Ubuntuのミラーサーバー設定（任意）

Ubuntuのミラーサーバーを国内のリポジトリに変更することで、パッケージのダウンロード速度を向上させることができます。変更しない場合はこのステップをスキップしても問題ありません。

sudo sed -i.bak -r 's@http://(jp\.)?archive\.ubuntu\.com/ubuntu/?@http://ftp.riken.go.jp/Linux/ubuntu/@g' /etc/apt/sources.list.d/ubuntu.sources
sudo apt update
sudo apt upgrade

2. Gitのインストールと設定

WSLのUbuntu 24.04ではGitがデフォルトでインストールされていますが、念のためバージョンを確認し、必要に応じて設定します。

sudo apt install git
git --version
git config --global user.name 'UserName'
git config --global user.email 'mail@example.com'
git config --list

3. SSHキーの作成とGitHub/GitLabへの登録

次に、SSHキーを作成してGitHubまたはGitLabに登録します。xclipを使ってSSHキーをクリップボードにコピーし、GitHubやGitLabに登録しましょう。

sudo apt install xclip
ssh-keygen -t ed25519 -C "your_email@example.com"
xclip -sel clip < ~/.ssh/id_ed25519.pub

SSHキーの登録方法については、以下の記事を参考にしてください。
GitHub/GitLabにSSHキーを登録する手順

4. SSH接続確認

登録が完了したら、SSH接続が正しく行えるか確認します。

ssh -T git@github.com

成功すると、以下のようなメッセージが表示されます。

Hi [username]! You've successfully authenticated, but GitHub does not provide shell access.

Docker Engineのインストール

次に、Dockerをインストールします。公式のインストールスクリプトを利用することで簡単にセットアップ可能です。

curl -fsSL https://get.docker.com -o get-docker.sh
sudo sh get-docker.sh

Dockerの動作確認

インストールが完了したら、Dockerのバージョンを確認し、サービスが正常に動作しているかチェックします。

docker -v
service docker status

正常にインストールされていると、以下のように表示されます。

Docker version 27.3.1, build ce12230
● docker.service - Docker Application Container Engine
     Active: active (running) since ...

wsl上のubuntuからクリップボードにコピーしやすくする

wslはwindowsの.exeを直接実行できるので、clip.exeを実行する。

~/.bashrcファイルの最後に以下を追記することで、エイリアスを読み込む

~/.bashrc

alias clip='/mnt/c/WINDOWS/system32/clip.exe'

source ~/.bashrcで読み込むかターミナルを再起動すれば
clip コマンドを使ってクリップボードにコピーできるようになる。

例）

echo "Hello World!" | clip

参考にした記事