rustのguiライブラリeguiのテンプレートをdocker上で動かしてみる

rustのguiアプリを作るのに、まずは一番簡単なeguiを使ってみようと思って、環境構築してみた。

eguiとは

Rust の egui は、シンプルかつ即時モード（immediate mode）で動作する GUI ライブラリです。
軽量で使いやすく、クロスプラットフォーム対応しており、ゲームやツール開発に便利です。
コード内でウィジェットを直接作成・操作でき、リアルタイムなインタラクションが可能です。
（ChatGPT による説明）

docker 上で egui のテンプレートを動かす

以下の egui の テンプレート実行してみる

emilk/eframe_template at master

環境

windows 11 wsl ubuntu 24.04

docker CLI

ディレクトリ構成

docker_rust
├── compose.yml
├── rust
│   └── Dockerfile
└── workspace

compose.yml

services:
  mylinux:
    build:
      context: .
      dockerfile: ./rust/Dockerfile
    container_name: myrust_gui
    hostname: myrust 
    working_dir: /workspace
    tty: true
    stdin_open: true
    volumes:
      - /tmp/.X11-unix:/tmp/.X11-unix
      - /mnt/wslg:/mnt/wslg
      - ./workspace:/workspace
    environment:
      - DISPLAY=$DISPLAY
      - PULSE_SERVER=$PULSE_SERVER
      - XDG_RUNTIME_DIR=$XDG_RUNTIME_DIR
      - XDG_SESSION_TYPE=x11
      - WAYLAND_DISPLAY=

Dockerfile

FROM rust:latest

ENV CARGO_TARGET_DIR=/tmp/target \
  DEBIAN_FRONTEND=noninteractive \
  LC_CTYPE=ja_JP.utf8 \
  LANG=ja_JP.utf8

RUN apt-get update \
  && apt-get upgrade -y \
  && apt-get install -y -q \
  locales \
  git \
  xserver-xorg \
  x11-apps \
  libxkbcommon-x11-0 \
  libxcb-render0-dev libxcb-shape0-dev libxcb-xfixes0-dev libxkbcommon-dev libssl-dev
  && echo "ja_JP UTF-8" > /etc/locale.gen \
  && locale-gen 

WORKDIR /workspace

実行方法

以下のコマンドを実行する

wsl 上で

docker compose build
docker compose up -d
dockeer container exec -it myrust_gui bash

docker コンテナ内で

git clone https://github.com/emilk/eframe_template.git
cd eframe_template
cargo run --release

※以下のエラーが出ることがあるが、ただの通信エラーなのか
cargo run --release
コマンドをもう一度実行すればうまくいった

error: component download failed for rustc-x86_64-unknown-linux-gnu: error decoding response body

以下の画面が表示されれば完了

補足

emilk/eframe_template at master
に書かれている通りに実行した。

ただし、以下のエラーが発生して、waylandのコンポジターがないと出たので、waylandではなく、x11で動作させた。

Error: WinitEventLoop(Os(OsError { line: 81, file: "/home/anyumu/.cargo/registry/src/index.crates.io-6f17d22bba15001f/winit-0.29.9/src/platform_impl/linux/wayland/event_loop/mod.rs", error: WaylandError(Connection(NoCompositor)) }))

x11上で実行させるために、
xserver-xorg をインストール¹し、
以下の環境変数を設定した

export XDG_SESSION_TYPE=x11
export WAYLAND_DISPLAY=""

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おまけ

クロスコンパイルでWindows向けの.exeファイルを作成する手順

Linux環境からWindows向けの実行ファイル（.exe）をクロスコンパイルする手順を説明します。以下の手順に従って、設定を行います。

1. MinGWリンカーのインストール

まず、MinGWのリンカーをインストールします。これにより、Windows向けのバイナリを作成できるようになります。

sudo apt install mingw-w64

2. .cargo/config ファイルの設定

プロジェクトのルートディレクトリに .cargo/config ファイルを作成し、以下の設定を追加します。この設定により、クロスコンパイル時に使用するリンカーが指定されます。

[target.x86_64-pc-windows-gnu]
linker = "x86_64-w64-mingw32-gcc"

3. Windowsターゲットの追加

RustがWindows向けにコンパイルできるように、ターゲットを追加します。

rustup target add x86_64-pc-windows-gnu

追加されたターゲットを確認するには、以下のコマンドを実行します。

rustup target list

4. ビルドの実行

準備が整ったら、以下のコマンドでWindows向けのバイナリをビルドします。

cargo build --release --target x86_64-pc-windows-gnu

これで、プロジェクトの target/x86_64-pc-windows-gnu/release/ ディレクトリ内にWindows用の実行ファイル（.exe）が生成されます。

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参考

1. x11-appsもxserverの動作確認用にインストール。xeyesコマンドを打てば、目玉が表示される ↩