TrampolineのLチカサンプルを動かすまで

背景

Arduino UnoでTrampolineを動かそうと思ったときに、ちょっとだけ苦労したのでメモ。
参考にさせていただいたのはこちらの記事です。

環境

• ホスト：Windows10 64bit
• ターゲット：Arduino Uno
• Arduino 1.8.8(Windows Store 1.8.19.0)

準備

1. gitでTrampolineを取得

cmd

> git clone https://github.com/TrampolineRTOS/trampoline

machine/avr/arduinoが落ちないと思うので、別で落としてくる。
公式のやり方に沿うと、Trampolineを入れたパスで

cmd

> git submodule init
> git submodule update machines/avr/arduino

らしいのだけど、ぼくは読まずに

cmd

> git clone https://github.com/TrampolineRTOS/ArduinoCore-avr/tree/a6ba7fd9e06ba7e986c1c6caab62d017f727030d

で落としてtrampoline/machine/avrに置いちゃいました。

2. goilを取得

先の公式のページ下の方にgoil-windows.zipがあるのでダウンロードして解凍する。

3. パスの追加

解凍したgoil-windowsディレクトリおよび、
クロスコンパイルのため Arduinoのavr-gccがあるディレクトリをパスに追加。
後者は、Windows StoreでArduino IDEインストールしている場合は
C:\Program Files\WindowsApps\ArduinoLLC.ArduinoIDE_1.8.19.0_x86__xxxxxxxxxxxxx\hardware\tools\avr\bin
みたいな感じの場所。
コンフィグファイルはetc。
makeも必要なので、Cygwinでやるか、cmdでCygwinのmakeバイナリのある場所のパスも追加する。

cmd

> set PATH=%PATH%;C:\<hogehoge>\goil-windows;
> set PATH=%PATH%;C:\Program Files\WindowsApps\ArduinoLLC.ArduinoIDE_1.8.19.0_x86__xxxxxxxxxxxxx\hardware\tools\avr\bin;
> set PATH=%PATH%;C:\Program Files\WindowsApps\ArduinoLLC.ArduinoIDE_1.8.19.0_x86__xxxxxxxxxxxxx\hardware\tools\avr\etc;
> set PATH=%PATH%;C:\<hogehoge>\cygwin64\bin;

見やすいように分けて書いてるけど、もちろん一行にまとめてセットしてもOK。

ビルド

1. blinkのrunGoil.batとmake.pyを実行

cmd

> cd <hogehoge>\trampoline\examples\avr\arduinoUno\blink
> runGoil.bat
> python make.py

2. avrdudeでtrampuinoBlink.hexをArduinoに書き込み

すでにパスが通ってるのでavrdudeが実行できるはず。

cmd

> avrdude -c arduino -P COM5 -p m328p -b 115200 -u -e -U flash:w:"trampuinoBlink.hex":a

COMの番号はArduinoを接続しているポートを設定のこと。
わからなかったらArduino IDEを参照。

3. Lチカしたら成功

周期的に、Arduino UnoのLEDが点滅していたらOK。

更新履歴

[2019.02.10]
- make -> python make.pyに修正
- avrdudeコンフィグパスの追加が抜けていたため追加