1,はじめに
UiPathを約1年3か月程度の経歴でまだまだ不十分なところがあると思いますが、初めて要件ヒヤリングをする方に向けてまとめました。
下記の記事も書いているので、気になったら見てください。
2,要件ヒアリングチェックリストを作成する
(1)要件ヒアリングチャックリスト
例ですが、下記の通りに作成しました。(画像の23行目以降は略しています。)
(2)作成しようと思った経緯
案件で使用するツール(Excel,Web操作など)に合わせて何を聞くかというスタンスでいましたが、このスタンスでは漏れが発生します。
ユーザーと要件を詰めると開発に着手できるような情報が整っていない時があり、開発できる最低基準や時間を短縮するようにできないかと考えました。
そこで使用するツール自体があっているかを一からユーザーと確認しつつ、過去にあった要件漏れや保守運用で困ったことを要件ヒアリング時に漏れなく聞けるチェックリストがほしいと思いました。
(3)使用方法
a,ユーザーとMTGで要件を詰めるときにこのチェックリストを使用する。
b,項目から使用するものを選択する。(必須は必ず選択する。)
c,選択された項目を順に確認していき、回答、回答者、回答日付を埋めていく。
d,回答したものを案件関係者が確認できるところに格納する。
決まっていなくて回答できなかったものがある場合は納期時期によって対応を変えること。
例えば、納期まであと2か月しかなく時間がないと想定していたら、すぐにこのチェックリストを用いて上長に報告すること。
(4)質問/回答の選定
a,質問と回答はともに考えておくことが重要で「はい」か「いいえ」で答えられるような質問を構成すること。
b,具体を答えさせるなら具体を引き出さす質問にすること。
c,一人で作成をせずに現場の上長とともに作成すること。
特にCについてですが、現場によって環境は異なります。
そのため、今までの要件チェックリストでは通用しないことがあると思います。
そのようにならないためにも現場の環境について詳しい上長とこの要件チェックリストを作成するといいです。
(5)要件チェックリストによる効果
a,開発のイメージがしやすいです。
b,ユーザー/開発者が漏れていたことに気づけます。
c,開発に着手できる基準を全員で共有ができます。
d,要件ヒアリングのMTG時間を短くできます。
3,おわりに
要件を確認するチェックリストの作成はできないとだろうと思っていました。
理由は下記の通りです。
(1)要件チェックリストを作成しても要件漏れが起こる。
(2)どの程度までチェックリストに追加するか基準がない。
(3)チェック数が多くなり、MTG時間が長くなる。
作成してみることで(1)~(3)はなかったです。
(1)~(3)が生じる要件チェックリストは、まだ改善ができるものだと認識しています。
まずはチェック数が多くなってもチェックリストを全て書き上げることが大切で、言語化できない場合は質問が定まっていないため要件漏れになる項目かと思います。
質問を洗い出したら、保守運用しやすいロボットにさせるためにはどのチェックリストが必要か検討するといいと思います。